【解説】日本人が理解してない、キャッシュレス革命と「その先」
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中国がキャッシュレス社会になったのは、わずか5ー6年です。その牽引役がモバイルの普及。
2011年、米国ではグーグルがモバイル非接触決済のGoogle Walletを発表。世界はモバイル非接触決済にむけて動き始めました。
しかし、その時、アリババはモバイルQRコード決済を選んだ。どんなモバイル機器でも使えるQRコードが今日のキャッシュレス中国を作り上げました。
決済が軸となって、キャッシュレス国家のベースを作り、社会そのものを変えたAlipayとWeChat Pay。両者の競争もキャッシュレス推進を加速しました。
「キャッシュレス国家」おもしろそうです。闇の部分があまり記されていなく気になったところですが、
信賞必罰の世界になることはさらなる格差、あるいは世帯の分断を
起こすことになると思います。
具体的には、監視カメラによる顔認証システム「天網」と
信用スコアにより、歩く信用スコアの世界が来た時には、
信用スコアがあまりにも低い人が天網の範囲から消えていきます。
そうすると、最初出稼ぎにきた人で上手く稼げない人は
都市中心部から追い出される。必然的に「天網」がないが、
金を稼げる場所を探すことになります。アングラな市場の誕生を
意味すると思います。これにより、監視されることが一つの身分の
証になる(既に信用スコアに基づいて結婚の有無を判断し始めている)
ことを考えると、都市部は新世代農工が消えていくことになる。
また相対的に信用スコアが低い人が犯罪を犯しやすいと言う相関が
もしでれば(もう出てるかもしれませんが)、その個人はより
監視され、行動が制限される。つまり、サイバーと物理空間の両方で
監理されることにより、道を外れた人は外れたままになる可能性が
高い。これは深刻な社会分断を起こすと思います。
現時点で見えてくるこうした闇も日本の性善説的な社会システムからは
想定されていませんが、今後キャッシュレス決済とテロ対策がより強化
されていくときには少し見据えていく必要があるかもしれません。現金が主体であるゆえ正確につかめない中小小売店の売上高が透明になり、一説に数千億円から数兆円あるとも言われる課税漏れを防ぐ効果は確実にありそうな・・・ (^^;