【磯崎哲也】起業家は本能的恐怖と100億円でできることをイメージする力が必要だ
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注目のコメント
▼記事より
──なるほど。お金をおろそかにしていいわけではない。
ですから、専門家のようにファイナンスに精通する必要はありませんが、起業家には「資金調達が止まれば、会社がなくなる」という本能的な恐怖感と、「お金が(1億、10億、100億)あれば、何ができのるか?」というイメージは持っていただきたいと思います。
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私もファイナンスの知識は全くなく、右も左もわからない、というか、preもpostもわからない、という状態で磯崎さんの本を読んところからスタート。
(本当に、preバリュエーションとpostバリュエーションの意味すら知らなかった)
周囲に助けられながら、シリーズAとシリーズB、2回の資金調達を経験。
まさに、本能的な恐怖感はいつも痛いほど感じている。キャッシュが無くなればいかに好材料があれどゲームオーバーであり全てが終わる。
この「恐怖感」については、星新一のショートショートの「処刑」の話は、スタートアップの話だと思って日経産業新聞にコラムを書いた。
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https://r.nikkei.com/article/DGXKZO39365950V21C18A2XY0000
でも、本質的には同じなのだ。スタートアップの死はわかりやすく、大企業のそれは、見えにくい。しかし、私たちは毎日、死を手繰り寄せながら、今を生きている。起業をする人たちが「ファイナンスならこれ」と口を揃えるロングセラーのバイブル『起業のファイナンス』の著者であり、投資家の磯崎哲也さんにお話を伺いました。
・日本の資金調達状況がかつてなく活況であること
・アメリカだけでなく世界中でベンチャーの生態系が盛り上がっていること
・ベンチャーの生態系はいわば、産業革命に比すること
・非常に優秀な人材がベンチャーに集まっていること
・伝統的なファイナンス理論は今のベンチャーのファイナンスに当てはまらないこと
・イケてる起業家は世界を変える具体的な姿をイメージする力があること
・「お金がなくなると会社がなくなる」と本能的な恐怖感を持つべきこと
・億単位のお金があればなにができるのかイメージを持つべきこと
…
などなど大変示唆に富むお話をいただきました。ファイナンスを切り口に、ダイナミックな時代の流れが伝わればと思います。すごい刺さった、、まさに資本集約からビジョン集約へと世界が変わっているんだな、と感じます。そのために事業を進めたいと思うと同時に、下を向かずガンガンいけるその環境を作っていきたいと思います。
特に刺さったのはこの2つ。
> 私は今まで何千社というスタートアップにお会いしてきましたが、お金の話ばかりをする起業家よりも、世の中を変えうる大きなビジョンを持っている起業家の方が、結果としてうまくいっています。
> たとえピンチのときでも、「下を向かずにガンガンいけ!」と追加投資で応援してくれるような投資家と日頃から付き合っておくことも大切です。