建築物の「寿命」は誰が決めるのか? 建築専門家という暴慢な部外者たち
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改修費も維持費も莫大なお金がかかります。
建築家が設計した挑戦的な建物なら、一般の建物よりもなおさら多額の予算が必要になるでしょう。
耐震の問題や雨漏り等の修繕が度重なることで、オーナーや住民に歓迎されていない建物が多くあることも理解しています。
建築物はその空間で活動する人がいなければ建築物として成り立ちません。
使われなくなった時点でその役目を終えるのだということに、異論はありません。
それでも文化的価値が高い建物が取り壊されていく現状に、もどかしい想いがあります。
あと50年後、100年後まで残っていれば・・・
日本の建築文化の中で重要な役割を果たした建築物として歴史的建造物となり、文化財として扱われるようになる可能性は高いはずです。
建築家の設計であること以外に、50年前の職人の際立った技術を見ることもできます。
いまではもう実現できないような仕事がたくさんあります。
いまの私達が100年前、200年前の建築物を見て歴史を感じることができるのは、大事に守り続けてきた人たちがいるからです。
利用者に愛され、使われ続ける建物をつくること。
その建物が将来持ちうる文化的価値に対して投資し、長期間守り続けることができる仕組みをつくること。
そうすることでしか、守っていけないのだと思います。
地道に活動されている方は大勢いらっしゃいますが、タイムリミットの近づいた建築物がまだまだたくさんあります・・・。
注目のコメント
「維持するためのお金出してから好きなように言え」とは思います。
開発したら文句を言う。
造ったら文句を言う。
壊したら文句を言う。
解決策を提示しない意見は「文句」でしかない。個別の状況にもよりますが、せっかく汗水流して作り上げた建物は長く使ってほしいものですね。
今の仕事での立場からだと建物を適切に使い続けるための計画がどうなってたのか気になります。
そこがデタラメだったとしたらどんなに優れた設計も台無しになるんですよね〜。
日本の建物の所有者さんたちの大多数は維持していくことへの執着が足りなさすぎるもんな〜、と部外者の印象です。