【直撃】経団連・中西会長、「終身雇用は限界」発言の真意
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ダニエル・ピンク氏の「人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!」を思い出しました。
本書は「現代人は誰もがセールスパーソン」という視点で書かれています。
ここでいうセールスとは、相手を説得したり、容認を求めたり、あるいはなにがしかの資源(リソース)と引き換えに利益を提供する行為のことです。
このインタビューの中で再三語られている「ジョブ型雇用方式」になると、スキル・能力を提供する側は、全員例外なくセールスの力が必要になると思います。さらにセールスの力に合わせて、マーケティングのスキルも必要になるでしょう。
ここで言うマーケティングとは、自分のスキル・能力を市場にわかりやすい言葉・方法で伝え、それを求める人にリーチしやすくする仕組み。
そしてセールスは、自分のスキル・能力に興味を持ってくれた起業やプロジェクトに、それをより有利な条件で提示しつつ、お互いの利益になるようにクロージングするスキルです。
私はフリーランスのプログラマで、日々自分のスキル・能力をクライアントに「購入」いただいている身です。そういった経験から、この自分を売るスキルがない人はジョブ型雇用方式はかなりしんどいのではないかと思いました。
逆を言うと、このスキルさえ身につければ、精神衛生上「職を失うかも」という不安をある程度払拭することができます。
もちろんマーケットの要求に合わせて、自分自身の能力・スキルを調整していくことは必要です。しかし、それをいつでも「売れる」スキルが同時にあれば、より自分の仕事を安定させることができると思います。
注目のコメント
「大企業から内定が出ているのになぜベンチャー企業に就職するのか?」
それこそ大手企業に勤める私の父に、就活を終えた時に言われた言葉です。なんとか私の想いを説明し、最終的には理解してくれたものの、本当の意味では当時は納得していなかったと思います。
『「自分でキャリアを作っていく」という思考が出来るようになるかが最初の出発点。大企業に入ったら、ほっと安心、よかったねという世界ではなくなる』
この言葉を聞いて、その時の記憶が蘇りました。
まだまだ世の中には、当時の私の父のような、「大企業に入れば将来が安心」「終身雇用の会社の方がメリットが大きい」と考える人が多いのが実態だと思います。
自分で自分のキャリアを設計していく。
これからの時代は各々の能力の可視化、透明化が進んでいきそうですね。新卒一括採用、年功序列、終身雇用……日本型雇用システムの変革を促すご発言を一貫してされている経団連の中西会長に、「終身雇用は限界」発言の真意についてお伺いしました。
中西会長が目指されている世界は、各人の「仕事の値段=給料」を会社が決めるのではなく、マーケットが決める世界であり、そのためには、各人の出来ること(スキル)やジョブ(仕事の中身)の透明化が必要だ、と解釈しました。
この2つが透明化すれば、仕事と個人のミスマッチも生じにくくなりますし、大学などの教育機関で今何を重点的に教えるか?といったことの改善にも繋がります。
また、個人が自分の出来ること(スキル)を明確に説明できるようになれば、人材の適切な流動化が進むとも思いました。明日以降の特集では、そのような自身のスキルを説明できる方法などについても、皆様のお役に立つ情報を提示していけましたらと思います。スキルはどこでも学べる時代にスキルや職務でモチベートしろと言われても会社の帰属意識はますます落ちるし若者は離れていくと思います。大企業の経営陣に必要なのはどんな待遇だろうが一緒に実現したいと思わせてくれるワクワクするビジョンを提示すること。