「終身雇用守るの難しい」トヨタ社長が“限界”発言
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既に形がい化しつつあることを、財界トップがやっと認めたということ。これから雇用制度は急速にフレキシブルなものに変わっていくだろう。
既に20代の60%が3年以内に会社を辞めるという状況になっているわけで、終身雇用は既に崩壊していると言って良い。「日本的経営の根幹」というのは往年の話で、今や「シニア社員の雇用問題」が本質。
優秀な若手社員のつなぎ止めに既に失敗する一方、終身雇用にもたれかかっている人や、やりたくない仕事に従事し意欲を失っている人は多い。終身雇用の弊害はメリットを上回っている。
賃金プロファイルも大きな問題。仕事のパフォーマンスが最も高い30代の報酬は安く、成果の落ちた50歳前後にピークが来る仕組みは、しがみつく社員を生み出している。あくせく働いているときに沢山報酬をもらってアーリーリタイアメントできるようにしなければならない。
終身雇用は、新卒から定年までの勤務が前提だが、現代の国際社会は産業構造が目まぐるしく変化しており、40年も50年も同一企業が繁栄を続けることを前提としている制度は無理がある。
注目のコメント
経団連・中西会長の発言後、堰を切って、ですね。
この後、この手のコメントが続出することでしょう。
終身雇用を前提に逃げ切りを図る面々にとっては看過しがたい発言なのでしょうし、これから非難の声が多々上がることでしょうが、制度疲労に陥った仕組みをゼロリセットするという点では、これから世に出る世代にとっては必ずしも悪いことではないと思いますし、正規社員/非正規社員という現代の身分制度を突き崩すうえでは、前向きな側面も見出せるのではないでしょうか。重鎮(中西さん)がパンドラの箱を開けて次が続きやすい状況。
事実を言葉遊びでオブラートに包み逃げるより、現実を受け止め対策を練る方が個人にも国家にとっても健全です。
労働市場の流動性は高まりスマート化も加速しそうですね。
次はリンダグラットンさんが指摘している若手雇用と育成を誰が担うのか案件の議論が盛り上がるか注視したい。ひとつのものに縛られることに慣れていて、むしろそっちの方が幸せという方には大変なストレスですね。
(NPにはそういった方は少数派なのかもしれませんが、それなりに規模の大きい企業の産業医も担当している身としてはまだまだ多数派のように思います)
ただ、残念ながらこの流れは今のところ止められそうにありません。
人間にとって変化はストレスです。
しかし変化の激しい現代、変化はデフォルトであってこれからの安定は沢山の不安定な土台の上に成り立つんだ、くらいのマインドセットを持ち合わせていた方が長期的に見て精神衛生面からも得策のように感じます。