【完全解説】Uber本日上場、3つのポイント
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どこまで本当かは分かりませんが、Lyftで働いていた友人が、あるLyftの社員が全社ミーティングの場で、LyftのCEOに「Lyftはなぜ、Uberのように他国展開をしないのか。」と質問したところ、「米国内だけでも十分な市場がある。」との返答があったそうです。一方で、Uberは、一部の国を除いては、うまく他国展開ができている印象があります。
個人的な体験ですが、ヨーロッパでもUberが米国と同じ感覚で使えたことに感動した一方で、Lyftはヨーロッパで使用できず、がっかりした記憶があります。
Uber vs Lyftがよく比較されますが、オペレーション力では、圧倒的にUberが勝っている印象を受けます。今年最大のIPO、超本命のUberが10日にニューヨーク証券取引所に上場します。
山本氏によると「本来であれば、Facebookと同じペースの創業8年目あたりでIPOできたはずだったものが、2017年の大スキャンダルがきっかけになり、時期が後ろ倒しになってきた」とのこと。
スキャンダルもそうですが、創業当時「他人の車に乗るなんてクレージー」、「ドライバーが連続殺人鬼だったらどうする」と言われ、多くの投資家から出資を断られたスタートを考えると、ようやくここまで来たのか、という感じがします。
Uberの目論見書にありますが、ユーザーはまだまだ伸びるとみられています。
ライドシェアという市場ではUberが北米で65%以上のシェアを握っているものの、そもそもライドシェアを使っている人が2%ほど、まだまだ成長できるといわれる所以です。さらに、ビジネスモデルとして、使う乗客とドライバーが増えれば増えるほど、サービスが向上。ドライバーが増えれば、待ち時間が少なくなって、客もどんどんUberに集まるという具合です。
ただ、一方でドライバーの人たちにどう働いてもらうか、タクシー業界とどう折り合いをつけるのかは大きな課題だと感じます。先日相乗りした乗客は、かつてタクシーのドライバーだったけれど、Uberの進出などによって稼ぎが減り運転手をやめざるをえなくなったと話していました。
生活を変える破壊的なサービス、ともに生まれる課題。どのように上場したUberが舵取りしていいくのか注目です。UberのIPOの背景を理解できるまとまった記事でした。話題のIPOですし、読んでなにが重要なのかポイントが掴めると思います。
東南アジア専門の私としては、やはり、この話し。東南アジア事業をGrabに売却したときの報道はこちら。https://techcrunch.com/2018/03/25/gruber-official/
東南アジアでは、Grab、Go-Jekは、配車アプリの枠を超えて、食のデリバリーはもちろんのこと、様々な生活サービスと結びついたプラットフォーム化しつつある側面があります。この点については、Go-Jekの方がGrabよりも進んでいる。シンガポールでは、比較的規模の小さな店や一部のチェーン店でGrabペイが利用でき、個人的にはそれなりの頻度で利用しています。
2016年3月にシンガポールに赴任した最初の1ヶ月、シェアリングエコノミーの各種サービスが珍しく、体験談を当時の編集部にシェアしたところ、記事にしちゃいましょうということで書いたのがこちら。
「【新】シェアリングサービスが日常化するアジア」
https://newspicks.com/news/1508247
このなかで、Uber vs Grabという視点で書いた記事がこちら。懐かしい内容になっています。当時のグラブの仕様から今のグラブの仕様は格段に進化していますね。Uber派だったので、Uberが使えなくなってしまったのは、未だに残念だなと感じています。当時はまだGrabもUberも配車のみ。
「Uberを迎え撃つローカル勢Grabの強み」
https://newspicks.com/news/1517105/
「Uber vs. Grab、使い倒してわかった強みと弱み」
https://newspicks.com/news/1518265/
連載の締めとして書いたこちら。当時から3年以上経っていますが、日本への示唆、については、当時からは変わりつつあるものの、今も同じだなと感じます。
「シェアリング生活振り返り、日本への示唆を考える」
https://newspicks.com/news/1523879/