中国の対米黒字4%増 1~4月、拡大傾向続く
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これを受けてか、渦中に中国株はプラスに転じる場面も。また、輸入が増えていたのは、日本の中国市場で活躍する企業の株価にもプラスに反応する場面も。しかし、明日から中国副首相が米国で交渉に挑みます。まだまだ予断ゆるさないだけに、すぐに株価はマイナス。
でもマーケット材料で重要なのは米中だけでなく、ベネズエラを巡る米露も。世界でいろんなリスクが景気の重石にならないか心配ですこれから通商交渉が山場を迎えるというタイミングで、これは中国にとってバツの悪い統計ですね。経済的に見れば、米国の対中輸出が価格競争に晒されやすい品目だったのに対し、中国の対米輸出が価格競争に晒されにくい品目だった結果なのですが…
対米輸出が減って輸入がもっと減って対米黒字が増えた、という姿ですから、対中貿易赤字削減が狙いの米国にとっても貿易で稼ぐ中国にとっても好ましいことではないはずです。米国の貿易赤字の根本的な原因は米国内の過剰消費が原因ですから、いくら中国に圧力を掛けても、たぶん簡単には収まりません。
国と国との争い、いわゆる地政学的争いにはマネーの側面とパワーの側面があるのが世の常です。争いがマネーの側面だけであれば、ここまでくれば両者が妥協して落としどころを探るのでしょうが、パワー、つまり一党独裁で改革開放という中国のパワーを押さえるとなると話は別。トランプ大統領の圧力と米中のせめぎ合いがどこまで続くのか。中国経由の我が国の貿易や生産体制にも影響するだけに気の揉めるところです。