【解説】高級食パンブームが教える「商売の難しさ」
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注目のコメント
実は私、パンが大好きで東京のパン屋さんを600店舗以上巡っています。それをきっかけに最近はパン屋さんの取材など、雑誌やテレビ番組でのお仕事が増えているのですが、厳しい状況が続くパン屋業界を実感しています。明け方からずっと働き、小麦粉やバター、ミルクなどの原価が高いこともあってパン屋さんの方々はいろんな悩みを抱えています。
2〜3年ほど前から盛り上がっている高級食パンのブームは最近飽和状態となり、いつ終わるか分かりませんが、個人的にはこのような高級パンへの方向性はパン屋業界に希望を与えていると思います。彼らの労働力と原価などを考えるとパンの値段にも多様性があって良いと思います。高級食パンは70−80円で買える食パンに400円前後出すわけなので、品質以上にブランディングが必要だと思うので、戦略やそれにかかる費用を用意できないところは難しいかと思います。品質以上にブランディングの印象です。
世界唯一の栄養バランスの良いパンBASEBREADを製造販売しているベースフードの橋本です。https://basefood.co.jp/
お店やメディアを見る限り、パン人気の高まりを感じているので、パン全体の売上が落ちているのは意外でした。
既にコメントで書かれているように、都会と田舎の差が大きいのかもしれません(僕は東京暮らしです)。
また、都会においても、パンが日常食から嗜好品へと認知が変化しているのが原因かもしれません。今までは無意識に毎日食べてきたけど、今は週末にとびきりおいしい高級パンを1つ食べる、というように変わっているかもしれません。
人件費や原材料の高騰は他業界も同じと思うので、原因をここに置く限り、苦境を抜け出すことはできないと思います。
弊社ベースフードは世界唯一の栄養バランスの良いパンBASEBREADをWebサイトで2個390円で販売しており、販売開始初週だけでも数万食が売れています。
BASEBREADは今までパンを少し我慢してきた人に売れており、従来のパンの売上を奪ってはいません。何か新しい付加価値を加えない限り、ゼロサムゲームになり、市場全体の向上はないと思います。