【河村直哉の時事論】韓国には戦略的に臨むべし
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韓国の日本叩きが続いている。韓国の皆さんが未来志向の観点で、日韓関係再構築の方法を考えていただくまで日本は待つほかない。19世紀の李氏朝鮮の時代から、隣国のなかでも強い国家と組むことが国家の外交・防衛政策の基本であったのが朝鮮半島。日清、日露の戦いのあと「昇りゆく太陽」に見えた日本に外交・軍事権を預けた大韓帝国は日韓併合という決断を下した。合理的判断だった。中国が輝いて見え始めたとき、李明博大統領は日本より中国を重視する政策に転換して竹島に上陸した。中国と韓国の経済関係が緊密になったとき、朴槿恵大統領は徹底した「日本外し」戦略をとり、中国に接近した。そこには朝鮮半島の人々の一貫した歴史観がある。地政学的条件と経済合理性に基づいたもので、立派な伝統に基づいた国家戦略である。
いま、中国の習近平政権と米国のトランプ政権は日本を無視するわけにはいかないと判断しているのだから、日本との関係改善を先送りして歴史認識問題を前面に出している文在寅政権の対日政策は朝鮮半島の伝統に反すると思う。