【Netflix CEO】改良とイノベーションの違いを認識する
コメント
注目のコメント
既存ビジネスの改善ではなく、パラダイムの転換であることに気づけるか。
気づくだけでなく、その転換にどう実現するのか。
宅配DVDビジネスとして始まっているところに、凄みを感じます。
「Netflixも宅配DVDビジネスを20年間改良し続けていたら、失敗戦略になっていたでしょう。技術基盤が変化して、動画のストリーミング配信が可能になりつつあったからです。
動画配信が可能になった今、インターネットテレビは今後50~100年のパラダイムになると私たちは考えています」ドラッカーを読むと、企業の役割はマーケティングとイノベーションであると書いてありますが、その中でイノベーションの例として「エスキモーに冷蔵庫を売った話」が出てきます。食べ物を冷やすためではなく、凍らせないための製品だったと。
Netflixが創造したものは何だったのかと考えてみると、すでにあった技術や能力を使いながらも、サブスクリプション型のコンテンツストリーミングという新しいサービスと、そして、その顧客であったと言えます。
コダックのライバルがインスタグラムであったように、過去のDVDレンタルにとってのライバルが、SNSやネットコンテンツがライバルであると定めたときに、イノベーションが生まれたのでしょう。
そう考えると、マーケティングとイノベーションは、まさしく企業の本質的な役割なのだと改めて感じますし、昨日の記事も含めて、奇抜なアイデアよりも、基本に忠実であることの威力を感じます。HBOのユーザーむしろ増えてるのか!驚愕。
ただ今回の有難い教えは、コンテンツ産業特有の話ではなく、一般消費財マーケティングでも当たり前の話。
森岡毅さん風に言えば「サイコロの目(そのカテゴリーで、自社ブランドを使う回数)をいかに増やすか」≒ロイヤルカスタマーをいかに増やすか?の競争に終わりはない、ということ。
「売って終わり」ではなくて、常に浮気され続ける中で、愛される努力を惜しまないブランドで居続けなきゃいけないということ。