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技術で犯罪の可能性が高い人を特定できたなら、犯罪を犯す根本的な理由まで掘り下げて対策して欲しい。背景に貧困があるのか、癖のようなメンタル的な物なのか。
民間企業では難しそうなので、税金を使ってでも。
参考
ミシェル・オバマを「若い男性」 AI顔認識にひそむバイアス
https://newspicks.com/news/3838110
黒人カップルを「ゴリラ」とタグ付け 顔認識はどこまで「使える」のか
https://newspicks.com/news/3856662
めったにない珍しい本を稀覯本(きこうぼん)という.世の中には,稀覯本を盗んでまでも手に入れたいと思う蒐集(しゅうしゅう)家がいる.この本の登場人物は本を愛しすぎて盗む稀覯本蒐集家.そして,本業の古書店を経営しながら素人探偵として本泥棒を探し,追いつめていく古書店主.本書は彼らを取材したドキュメンタリー.
本泥棒には,転売で儲けようとした者や研究者,聖職者もいた.本を愛しすぎて盗んだ(蒐集した)人には,90トンもの本を蒐集し自宅の建物の最大荷重をオーバーしてしまったり,唯一現存する本を手に入れるために殺人を犯した19世紀の元修道士,世界的な研究者という地位を利用して自らが勤務する図書館の本を盗みまくった19世紀のイタリアの貴族などがいた.
著者は本泥棒に接触することに成功する.一見もの静かで穏やかで,人当たりが良くて教養豊かに見えるのですが,「欲しい本があるのに、お金が無くて手に入れられないのは不公平だ。」という歪んだ考えを持ち,本泥棒を正当化する.逮捕されても,仮釈放で保護観察中の身でありながら,また本泥棒をしてしまう.本の禁断の魅力が語られているマニアックな一冊.
私自身顔認証でロックが外れるスマホを使っているが、それほどに顔認識の精度は上がっている。つまり顔自体が指紋みたいなもの。万引きの前歴を持つ人の顔をデータベースに蓄積しておき、該当者が入店する度にロックオンし、店員に警告するとともに防犯カメラの撮影の頻度と精度を上げるようなことをするのだろう。前歴データベースは業界で共有するのかもしれない。システム導入店舗の万引きは減る。万引きの検挙率が増えれば社会全体の万引き抑止効果も高まるかもしれない。いずれ個人の信用格付けに展開してゆくだろう。
また、正確な客数、顧客属性と商品の対応関係、客導線が明らかになる。これはマーチャンダイジング上の貴重なビッグデータだ。これまでアンケート、POS分析、通行カウンタで地道に調べていた情報を効率的に手に入れられるようになる。どんな雑誌、本がどの年齢層の男性か女性かに読まれているかがわかれば雑誌であれば広告媒体としての精度が高まるし、書店に来る年齢層、ビジネス需要か家族づれのどちらが多いかなどからどのような本を多めに取り揃えておけばよいかの予測精度も高くなる。職業や所得、趣味嗜好などの属性がわかればマーチャンダイジングの精度はますます高まるし、雑誌や本の企画にも応用できる。
データを適切に管理できれば、顔認識のシステムを活用することは良いと思います。
中国で生活すると、本当に監視社会の中にいることを実感できますが、実は、良い行いをしている人達には、安心感になるのです。
そういった活用法が進むと良いと思います。