アップルのWWDCで華々しくデビューしたロボットのAnkiもついに倒産へ
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これで昨年と今年合わせて、kuri, jibo, ankiと三つの米国有力コミュニケーションロボットスタートアップが倒産した形になってしまい、米国でのコミュニケーションロボットへの風当たりが冷たい事を感じます。
ankiのロボットはとても可愛らしくて、エデュケーション用の初期モデルは良く売れていたし、堅実に開発を続けていくのだろうと思っていたところでしたが、
記事によると次回作が投資家に対して魅力と映らなかったように思います。
しかし、次回作としてすでにkicksterterで発表していたvectorは確かに、直近で2社の倒産を見ていた投資家に取ってはあまり魅力的ではなかったかもしれません。喋り、alexaと連携し(潔く連携するところは、自社で開発しAlexaと比較されて全く売れなかったjiboから学んでいるとも言えますが)、身の回りの便利を提供するというサービスは、潰れた2社と同じ轍を踏んでしまっているように見えるからです。
対話を元にした自動コミュニケーションシステムが提供できる多くのサービスは、既にスマートスピーカーが提供してしまっています。また、スマートスピーカーは米国では既に大きく普及しており、レベルがかなり高いのが現状です。その中で机の上に可愛く動き回るalexaがいたとしても、Amazon echoを使うでしょうし、もし呼びかけが同じ"Alexa"なら、同時に反応してしまって面倒だろうとということは想像できます。
cozmoでよかった点は、ノンバーバルコミュニケーションに徹し、可愛さで人を引きつけてスマートトイ、教育ツールとしたところであったのに、そこに便利さを安易に入れ込んだ点が敗因だったのではないかと思います。
もし、ここで潰れていなくてもvectorはうまくいかなかっただろうと思います。
となると、アメリカでまだ生き残っている大型のロボットスタートアップは、ロボットトイのspheroだけ、、という感じでしょうか?マックイーンロボは完成度はすごく高く話題になったものの、sphero、star wars versionほどのヒットはしていないようですが、教育向けに振り切った、RVRをpre orderしています。
現在、家庭用ロボットの分野では、トイ・教育じゃないと生き残れない、、なんて感じになっているような気がします。スタートアップにおける事業選びとは
”マーケットとタイミング”が全て
これでビジネスが固まり土台に乗る
次は
”デザイン×マーケティング×ファイナンス”
で勝負が決まります。
大きいマーケットにはそれなりの投資が
マーケットの波が未来にあれば、それなりの投資が
読み間違えるとスタートアップでは到底太刀打ちできない。
マーケットとタイミング来てないのに始めるってのは
まだ始まってない試合に照準合わせて準備するようなもの。
事業やったことない投資家の言う事信じてたら痛い目にあうよ!ハードウェアが絡むと開発工程の不確実性が高くなったり在庫を抱えたりとキャッシュが必要になってきます。
ライフログやスマートロックのようにアプリケーションにバリューを持たせることで買い替えやサブスクのビジネスモデルを成立させないと、空振りしたとき手の施しようがなくなるのは目に見えています。
消費者向けロボットの難しさはそのビジネスモデルの構造にありそうです。