「100年前の哲学書に、今に通じる知性がある」入門書からはじめる哲学のススメ
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注目のコメント
【取材しました】"財務諸表の読めるデザイナー"として、注目を集めるTakram 佐々木康裕さん。重要なインプット源は「哲学書」。
いやいや哲学はちょっとむずかしそうだし、一体何が仕事に役立つの...? まったく無知な私は、取材を経て哲学の魅力にガッツリ引き込まれ、オススメ書籍をポチりました。
GWはぜひ哲学書を!
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ー正直まったく「哲学」にふれたことがないのですが...なぜ哲学なのでしょうか?
哲学書は、答えのない問いを与えてもらえる。内省できるのがおもしろいですね。
それに、ビジネスをつくる上で、「一般教養」の知識はとても重要だと考えています。文学、哲学、社会学、心理学、経済学、文化人類学など。いずれも共通して、人間が社会の中に組み込まれていく中で必要なルールや制度を知ることができる。
僕の好きな「ファスト&スロー」という本があります。その中には、人はいかに「認知」に影響を受けているかが書かれています。
例えば、こんな面白い事例が載っています。ある人に「白髪」「腰痛」「しわ」など、「老い」を連想するような単語を聞いてもらう。その後、隣の部屋まで歩いてもらうと、普段の歩く速度よりも遅くなったのだそう。この1年くらい「使えるか」という近視眼的に読む本を決めがちだったなぁ。。
もちろん「使える」は大事だけど、自分と対話しながら思索を深め、答えのない問いと向き合う、“静かに深めていく時間”も大切になりそう。
おすすめいただいた本、読んでみます!まずは「入門書」を読むのがおすすめです。
僕自身もアリストテレスとかニーチェの原作は読みません。あまりにも難解だし、これはどういうふうに解釈したら良いのかってわからない。解説してくれる人の本を読んで、無駄に遠回りをしすぎないように。
とくにおすすめは、『映画の構造分析』。哲学を用いて、ハリウッド映画の解説をしてくれています。「エイリアン」や「大脱走」などの大衆映画の裏にさえ、さまざまな哲学の考え方が反映されている。結構読みやすいですよ。