日立製作所、日立化成を売却へ グループ再編仕上げ
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1600億円の買収でIoT強化の翌日に、6000億円の事業売却の観測報道。日立が積極的に集中と選択を進めている印象。日立化成は高い世界シェアを持ち、純利益325億円とのことだが、健全なうちに手をつけることが重要。赤字に転落してからの事業売却では買い手がつかないか、買い叩かれる。ThinkPadのPCやサーバー事業を売却しつつ、PwCコンサルティングを買収し、見事サービス企業に変貌を遂げたIBMを彷彿とさせる。
これは化学系各社黙ってないだろう。かなり激しい争奪戦になるのでは。
手を挙げるのは記事によると
・米大手ファンドのベインキャピタル、
コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)
カーライル・グループ
・事業会社では三井化学、三菱ケミカルホールディングス、住友化学などのほか、海外大手
何せ二次系化学系材料で言えば販路も広くデバイスメーカーなどへも広くリーチしており、分野も多岐に渡る。化学メーカー各社からすれば、その技術力や安定感、含め、垂涎の的だが、日立製作所にとっては社会インフラ関係とはあまり強い結びつきが無いと判断したということなのだろう。
それにしても矢継ぎ早に決めたね。品質不正なども遠因になったのか?
シナジーが無いと言えばそりゃあ昔からそうだったろうけども。
前回の報道で株価や今後の戦略にも前向きの影響しかないと判断したということか。
それとは別に買収もするとのことで、日立製作所はポートフォリオをしっかり組み替えていくと。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO44165660U9A420C1TJ10001か月ほど前に売却方針は報道されていて、IRリリースも否定をするものではなかったので規定線。
とはいえ、日立化成は日立の中でも「御三家」の一角、あとは日立建機と日立金属(もとは日立電線だったが2013年の統合で日立金属がなった、下記が詳しい)。
そして日立化成だけで終わるのか、日立金属や日立建機も続くのか。日立建機も日経ビジネスが3月に売却検討に入ったと報じている。一方でインフラでコアには近い領域だと思い、日立金属の方が今後の方向としては遠いように思うが…
https://s.nikkei.com/2PrPqRG
いずれの3社も上場しているが、日立化成については市場売却ではなく買収希望の会社を募集する、と。日立化成の商品ポートフォリオは、合成樹脂から電子材料、電池材料や炭素製品など極めて広い。個々でニッチトップなものもあり、個別では欲しい会社はかなり多いと思うのだが、丸ごととなるとどうだろう?ファンドが買ってバラしていくという形になるか、でもバラすことはそれはそれで抵抗が出そう。