米国の大手百貨店がApple Payの取り扱いをやめた理由
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【顧客の購買データをめぐる問題】
米国の大手百貨店JCPennyがApple Pay非対応化をすすめた背景には、顧客の大多数が旧来の物理スワイプで買い物をしているとして、既存顧客体験を損なわないようにすることを理由にしています。
一方Apple Payを止めることで、取得できなくなっていた顧客の購買データが取り戻せます。Appleが主張するプライバシーが、小売店には邪魔な存在と読み取れます。
EMV(ICチップ)とApple Payを使い始めて、米国でそれまで半年に1度経験していたスキミング被害がパッタリとなくなりました。被害に遭ってカードが止まると、不正利用分は保障されますが、新しい番号のカードが届くまで日々の生活における決済が止まる極めて不便な状況に陥ります。
新しい技術が啓蒙されるだけのメリットが顧客にはあるはずなのですが、小売店としては購買データも止められては困る重要な存在というわけです。他のロイヤリティプログラムを展開するなど、決済と購買データを切り離して管理しなければならないということですね。これタイトルがミスリードだと思う。
J.C.ペニーは EMVCo(国際ブランド)の取り決めによって、ICカード(非接触含む)での決済に移行し、磁気ストライプでの決済を廃止することを強要されたという話。
これはApple関係なくて、非接触決済の一つが Apple Pay ってだけ。
J.C.ペニーは磁気ストライプのお客さんがほとんどだから、非接触決済で試験的に導入していたApplePayをやめるよー、ってだけ。