若手研究者の任期、原則5年以上に 文科省が改革プラン
日本経済新聞
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柴山文部科学大臣の記者会見動画はこちらに上がっています。
https://youtu.be/bW9nSSthj3o
研究力向上改革2019の構想資料はこちら。
http://www.mext.go.jp/a_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2019/04/22/1416069_001.pdf
参考までに、常勤の大学教員に占める若手研究者(39歳以下)の割合は、1986年には40%近かったのに対し、2013年には25%まで低下しています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/037/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2015/06/04/1358507_05.pdf#page=9
就職氷河期世代とまったく同じ構造で、流動性を高める改革を先送りし、50代以上のポストを温存したことが、現状につながっています。今回は「若手研究者の任期、原則5年以上」というのが着目されていますが、同時に、
①大学院教育改革の推進
②キャリアパスの多様化
などの改革も計画されています。
「入口(大学院)の改革」と「出口の多様化(研究室以外の活躍があり得る)」を成し遂げることで、研究者という職業自体の魅力を増やしていく取り組みです。
「大学院博士に進んだら進路は一本(研究室に入る)しかない」という一般的なイメージの打破も目指していくはずです。
次の論点としてクリアする必要があるのは、
・理系だけでなく文系も可能か?
・「企業」が魅力に思う人材と「大学院」の育成ポリシーの一致は可能か?
などでしょうか。