日本ぺイントが豪デュラックスグループを約3000億円で買収へ
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おっと。これは凄いことです。東南アジアでは、Duluxは圧倒的な強さを発揮しています。日本ペイントは(広告予算的には)ベトナム、マレーシアで頑張っていましたが、なかなか。買収する方が早いと決定したのでしょう。今後に期待します。
プレミアムは30%ほどだが、発表を受けて市場はマイナス評価で株価はー4%弱。
Duluxは売上1500億円ほどの会社。塗料業界はグローバルに再編が進んでいるなかで、地域で強い状態。日本ペイントは売上約6000億円、時価総額約1.4兆円。
両者を比較して面白いのが利益率。日本ペイントは粗利率が4割ほどに対してDuluxは6割ほど。営業利益率はDuluxが15%前後で、日本ペイントが10%前半。塗料は小口の販路が結構多く、チャネルパワーが重要な業界。そのチャネルをDuluxは持っているのに対して、日本ペイントは規模で利益を稼いでいる状態に見える。ちなみに塗料専業ので売り上げ1兆円を超えているSherwin-Williamsは日本ペイントに近い利益率構成。
ただ年間FCFが100億円ほどの会社に3000億円はちょっと高い気がする…あまり設備がかかったり老朽化する事業ではなく、資産効率は一定高い事業ではあるのだが。
会社開示:http://bit.ly/2PbRKfs塗料はSKUが多く、すり合わせが大事で、toBセールスで売る商材。こういう商材は、ローカルな市場ごとにシェアNo.1-2を取っていくのが大事。成長市場は自社リソースを傾け、成熟市場はM&Aというのは理に適っている。