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数年前から洋書ではリベラルアーツが再注目され始めていましたが、日本でもこういう議論が盛り上がるのは嬉しいですね。
リベラルアーツ関連書二冊の書評を以前書いていますのでご興味ある方はどうぞ。
センスメイキング
http://www.futureedu.tokyo/education-news-blog/2019/2/2/sensemaking-review
Fuzzie and Techie
https://note.mu/tuttlemori/n/n70ca352d0907
NPがこれやるんですねw
効率・コスパ至上主義がNPだったのに、山口周氏の本が売れたと見るや、この宗旨替え。
この辺のアジャイルさ加減がさすがです。
そして一方で、リベラルアーツと関係ない、担ぎ上げてる(売りにつながりそうな)プロピッカーと無理矢理結びつけるキーワード(魔力やらメモやらw)の羅列。これもさすがです。
まあ、リベラルアーツを結局、単なるビジネスの「武器」としてしか語れないこと自体、NPの限界というか底の浅さを感じますがね。
追記:とは言え、今回の特集、楽しみにしてます。
追記2:大場さんご提案の特集記事読んでみたい!
21世紀はテクノロジーの全盛期で、GAFAのようなテック企業がもてはやされています。だからこそビジネスパーソンは、置いていかれないようにと不安になり、知識のコスパ主義やハウツー主義に走りがちです。しかし実際、どの時代においても普遍的な「人間洞察」「社会洞察」をもたらしてくれる知識というのは、その真逆にあるものです。
GAFA、STEM教育、人工知能といった言葉にもう右往左往することなく、世の中を批判的にみるためのリベラルアーツ特集を、ぜひご覧ください。すぐには役に立たない知識こそ、これから最大の武器になるはずです。
しかし、リベラルアーツを一般教育、あるいは教養教育と訳したためか、その本来の意味、役割が伝わりにくく、一般教育は大学における専門教育の前段階のように捉えられがちで、結果として1991年に大学設置基準の大綱化により一般教育は各大学の自主的取組に委ねられることとなり、実質的に解体されました。
つまり高等教育から見ると、戦後早くからリベラルアーツの重要性を認識し、それを軸に組み込みながらも上手くいかずに手放したという経緯があります。言い方は悪いですが、タイトルに合わせれば知のコスパ主義に流れたとも言えるでしょう。
なので近年のリベラルアーツ見直しは、日本にとって2度目のチャレンジ。改めて議論がなされていくことで、今度こそ定着することを願っています。
NPこそその最前線で、さらにこの特集自体が至極コスパ主義に思えてならない(例えば、"その「エッセンス」をイラストと共に解説する"など)のは私だけではあるまい。
>サイエンスやロジックで解決できる問題は、しょせん限られている
言いたいことはわかるが、それは「サイエンス」や「ロジック」の意味をしょせん限られた意味に使っているからだと思う。
>数学エリートたちが、世界を独占
ITエンジニアはいつから数学エリートになったのだろう。コンヌ先生とか望月先生とかじゃないのか。
導入を読んだだけだが、リベラルアーツとはなにか余計にわからなくなってしまった。こんなもんか。
自分だったらどんなのにしよう
1. 数理の世界を貫く圏論
2. ブラックホール熱力学とホログラフィック原理
3. トポロジカル物質が切り開く物性物理
4. めくるめく動植物共進化の世界
5. 蓋然性・確実性・尤度とはなにか
6. 中動態を巡る言語文法解釈の歴史的変化と背景
7. 近代法における人格・責任の概念を疑う
8. 行動科学的ガバナンス・チーム論
9. ポスト石油時代の国際秩序とはなにか
コスパが悪い地に足のついたテーマとはこんな感じではないだろうか
ベストセラー本を読むことはもちろんおもしろいんですが、流行を追いかけられているように感じる一方、どこか上っ面を舐めただけのような、みんなと同じことをしているだけのような気もしてしまいます。
ずっと愛され続けているロングセラーを読んでいる方が骨太になっていく実感があります。
リベラルアーツはそんな感じです、私にとって♪
リベラル・アーツは多分ショウ的な記事にはなりにくいので、経済のエンターテイメントを目指すNPだと難しいということじゃないかなとの直感的な感想を持ちました。
でも読んでみたら良い記事も出てくるかもしれないし!ね!まだ二つだけだし!
1990年代半ば、人工知能の限界を痛感して、もがいていた時期でもありました。ただ、この3冊が強烈な印象と共に、いろいろ考え直すきっかけになったことは確かです。
哲学関係は当時流行り始めたビジュアル解説本もいくつか読みました。これはこれで純粋に面白かったのですが、自分の中で理解を再構成できると、得るものがあると感じました。
結局のところ、リベラルアーツでも専門分野でも、読んだ後にどれだけ考える行為が広がったか、に尽きるのかもしれません。