HV特許を無償提供するトヨタの真意 そして電動化への誤解
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トヨタ式ストロングハイブリッドは機構が複雑です。特許が無償で使用できるからと言って、それだけで特許を利用したいと考える企業はカンタンには現れない代物です。
寺師副社長も認めていましたが、駆動系システムはトヨタグループから買って、ウワモノと製品の味付けで勝負しようと考える新規参入組や新興メーカーのニーズがあるのだと思います。
ただし、クルマは基本的にシンプルな機構で軽いことが燃費に良いわけです。内燃機関の熱効率50%も見えてきました。実燃費でリッター30キロを達成する普及タイプのガソリンエンジンが出てくるのは時間の問題と言われています。トヨタがハイブリッドシステムの外販を決めたのは、「今が売り時」という判断があったのでしょう。
その結果、トヨタと繋がる企業が増えれば、先での協業拡大も視野に入りますね。政府による規制があって、それに応えるテクノロジーとか部品供給の問題があって、PEST分析と5forces分析の組み合わせのお手本のような事例ですね。両方を解説しているサイトがあったので貼っておきます。
http://keiei-manabu.com/strategy/externalenvironment-analysis.html初代プリウスは、作れば作るほど赤字だったと言われている。それでもやって、2代目以降に一気に売れるようになり、規模と生産性改善と性能改善で、車と燃費の両方のコスパで現実的なオプションとしては圧倒的。
ただ、自動車は裾野が広く、EVに向けて各国・各社が競争中。その観点では環境課題などはありつつ、規制を自国メーカーに有利なように、ある部分は厳しく、ある部分は緩めていくといったことが現実として起こりうる。そういうインセンティブ政策が過度に進められなければ、売上はもっと行くと思う。
『HVの“システムサプライヤー”としてトヨタは中期的売上を1000億円規模に育てていきたいと考えている。』