三菱UFJ、米欧の市場部門を大幅縮小へ 業績不振で=関係筋
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注目のコメント
こういう流れになることは不思議ではない。
三菱UFJは、かつてニューヨーク、シカゴ、
ロスアンゼルス、サンフランシスコの拠点で
市場業務を行っていた。
私自身もその中にいた。
それをニューヨークに集中したが、主だった
人材はモルガンやゴールドマンに流れた。
そのいく分かは、モルガンのMDとして私が採用した。
モルガン・スタンレーとの連携は、双方の顔触れを
みても自然な流れと言える。
キャピタルマーケットの業務は結果がすべて。
勝つためにするべきことは、決まっている。
それを再確認する記事と受け止めている。洋の東西を問わず、銀行部門のビジネスは「機会の限界」に直面しているのであり、イールドの立たない世界で「工夫せよ」と言ってももはや業態転換か撤退か・・・を模索するような状況にあります。また、理由は1つではないでしょうが、あらゆる資産市場においてボラが消失しており、ここに収益機会を見出すビジネスも難しくなっています。かかる状況下、ドラギ総裁が突然にして金融機関の収益性を懸念材料に正常化の必要性を訴えたという文脈も忘れてはならないと思います。この辺りの問題意識や議論が我が国においては、眼前起きている事態に照らして、あまりに未熟ではないかと考えます。
見出し部分は、モルスタに任せて欧米でMUFG単体としては注力しないということだと思う。それ以上に『日本株事業については、海外はもとより国内でも低迷していることから、業務体制の再構築を検討する。』という点が気になる。
国外については合理的な決断だと思う。日本企業は海外で、海外投資銀行も日本で、景気が良いときは今度こそはと頑張り、景気が悪くなった時は縮小・撤退するという繰り返しが多い。そのような意思決定をしても大丈夫なくらいの存在感(海外においての日系、世界市場の中での日本)というのは寂しいところではあるが、一方でそれも現実だし、必要な判断は早い方がよい。
国内については、特にここ5年ほどはメガバンク系3社が注力をしてきた。金融危機以降に傘下でバラバラになっていた証券子会社を統合したり、またその際に中途含めて採用を行い、おそらくシェアは上がってきたと思う。そのなかで国内についても業務体制を再構築するというのは、報道を真とすればこの段階においては結構踏み込んだ判断のように思う。