【マリッサ・メイヤー】多才な若者は1年で異動させる
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APMはいいプログラムですね。私がいた時もスタンフォードのコンピューターサイエンス学部生(4年生)がインターン->採用ということがありました。みんな本当に超、優秀。
マリッサが以前講演で、Do something you are not ready to do.(自分が準備出来ていないことをしろ)と若者へのアドバイスとして言っていて、その精神がAPMの組織作りなどにも反映されているなと思います。PM(プロダクトマネージャー)に求められる要求は高いし、優秀なPMはシリコンバレー内で取り合いの状況。なので新卒採用から自社で育成するAPMが生まれた。今ではマリッサのいたGoogle、Yahoo(Oath)のみならず、Twitter/Facebook/LinkedIn/Uberなども同様のプログラムを実施している。
APMで特徴的なのは、社内でも「幹部候補生」として認識されていて、執行役員レベルのコミットの元、寄ってたかって育成の機会を与えているところ。同期の結束も高く、学校のように「APM class of 2019」のような名前で呼ばれている。
また、APMには年に1回、2週間くらいかけてグローバルの拠点を転々として学ぶ合宿の機会が与えられる。Google APM、Yahoo APM両方でマリッサが連れてきたAPMの受け入れをしたが、現地のカルチャーを学び、異なる市場でどうプロダクトを改善するかなどのディスカッションを設けたりして、グローバルプロダクトをどうやって作り上げるかというトレーニングもしていた。
昨年LinkedInのAPMにも日本にきてもらい、わたし自ら昼も夜もプログラムを用意した。夜はクラブに連れて行って踊ったり、楽しいアクティビティも一緒にしたり。いまでは主要なプロダクトのPMの元で活躍しているので、このときに培った関係性がとても役立っている。組織が大きくなると、部分最適に対応した思考になりがち。
それを壊し、全体最適を優先することを仕組みにしたということです。
能力の高い人ほど、部分最適に適応する能力も高いので、短いスパンで考える必要があるのでしょう。
「プログラムとして工夫したのは、大学を卒業したばかりの多才な若者たちを、特定の分野に押し込めすぎないこと。だからプログラムは2年ですが、配属先は1年で異動させるようにしました」