JOLED、255億円を調達 官民ファンドやソニーなどから
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注目のコメント
これも、失敗にならないければいいが。
1.印刷技術のメリットは、①真空不要、②マスク不要、③サイズスケーラブル、④材料ロスが少ない。これは、フロント工程の話、バックプレーンでは、真空やマスクは必要。かつ、サイズスケーラブルではない。
マスクも、LTPSの10枚程度に対し5-6枚はいる。蒸着前後の封止などの工程はあり、そこも真空だからだ。
2.印刷方式の3大課題 ①寿命、②色ムラ③PPI
CEOやCTO質問、学会で、聞かれても、都合悪い話は「開示できない、データない」
①寿命 RGB、特に、Bの寿命の短さ
・JOLEDでは、高分子を採用、LT95(5%評価)で1500時間、半減期(LT50)では2-3万時間 B2B分野?5年程度なら自信?!焼き付けの主因もあり、医療やB2Bでは問題。
・有機EL討論会TCLのリー氏の講演:Rが5800時間、Gが17000時間、Bは700時間<65型TVで5000時間との比較>②分子粒径等に不均一性による色ムラ
「ムラ」フリーでは、TELが貢献して改善?、不明
③スマホ等の高精細(400→800ppi)では、ppiも不十分。
現状200程度はクリア、300も可能、TCLの160(4K-TV 55型)より高。開口率は、サムスンやLGの40-50%に対し数値は開示されず不明。
その他
・温度は自動車用では重要だが、測定データとしては、マイナス40度から85度まで対応
・消費電力も通常の液晶と同等、19型の4kでは14W。
・駆動ドライバーは普通のもので対処、色度カバー130と高。
3.言及されていない問題点
①圧電で滴下させる精密駆動の印刷ヘッド:タンクからRGB粒子を送り、圧電滴下
・目詰まりが懸念だが、「問題ない」
・クリーニングも、メンテナンスフリーではないが、数か月程度は不要。
・1パスでRGBが一括で塗れるのが長所、TACTは100秒程度だが、まだ試作
②印刷後の乾燥も課題:200度程度のベークで、温度分布の制御難、「特に問題はない」
③実証ラインでないとコストや生産性は不明
・現状は、石川の旧アモG3を改造したG4.5ラインによる試作程度、キャパは2k程度
・生産性などの数字も、実証ラインでは、変わる、まだ歩留まりを言及できる段階でないJOLEDへの出資は、INCJ含めて日系のみ。元はJDI15%、INCJ75%、残りソニー・パナ5%ずつでスタート。昨年はデンソーなどから2回にわたって調達(①、②)し、今回の比率は分からないがJDIの比率は一層低くなる。
①https://newspicks.com/news/2898539
②https://newspicks.com/news/3264565