JDIに待ち受けるシャープの二の舞。外資に翻弄され再生ままならず
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<追記>
安東氏に批判されたので、書くと、私は、スキームについての議論から、鴻海を支持したのではない。
シャープの本質を、より理解し、再生育成できるのが、INCJでなく、鴻海だと考えたからだ。
これは、少なくとも、私は当時も、決まった後も、シャープの経営陣にも聞き、テリーや戴さんと議論し、話して検証したが、シャープが鴻海を選択したのは、スキームだのカネだのでなく、鴻海の経営力(サプライチェーンやモノ作り力、その他)やシャープの技術への理解からだ。安東氏は、双方の経営トップと議論したことはあるのだろうか?
表面的なスキームの議論をするのではなく、中身への深い洞察が重要だ。
外形的なスキームの話をするから、形式要件を整えても、不正も続く。
INCJも、中身の問題だ。
形式要件だけに拘るから、予想も外れ、アドバイスも間違う。よくある役所や金融機関、コンサルの悪いところだ。
JDIも、適切に人を選び、戦略を立てたら、まだ生きる道はあったろう。最初から、厚化粧ipoだし、それこそ、INCJから来たトップが酷かったが。
しかし、最初から、技術は当時から台湾や中国に比べ、優位でもなく、買ってもらうだけ、まだマシだと思う。技術も、NECから中国の天馬にずっと前に移転しているし。
<元>
シャープの二の舞とは、おかしないい方だ。
見事に業績は回復した。営業利益は1000億円へ。
もちろん、その後、市況は変動はあり、戦略も変わるだろう。
社員も殆どリストラはなく、工場の多くも維持された。
それこそ、INCJがシャープを支援していたら、JDIともども、共倒れだった。国のカネも無駄になった。
日刊工業新聞は、ファクトを正しく伝えるべきだ。
当時、鴻海とINCJがシャープを巡って、奪い合いをしていた時、安東氏も含め、多くの識者がどう言っていたか。皆さん、健忘症だな。液晶パネルの歴史は技術移転の歴史だ。
日本の大手家電メーカーは液晶パネルをコアデバイスとして量産化した。
しかし、半導体と同じで投資が及び腰になり、東芝を筆頭にパソコン用から液晶パネルの製造に関して技術供与を台湾にまず行い、一気に中型液晶パネルのコストが下がりまくった。
皮肉な話だが技術移転しなかったLTPSの小型液晶パネルに関しては未だに台湾メーカーはそこまでシェアが取れていない。中国メーカーにはNEC秋田の天馬への売却を通じて流出している。
有機ELでは投資に踏み切り自社の携帯電話にまで採用していた三洋は中越地震で半導体事業が壊滅的な打撃を受け有機ELに継続投資ができなくなりコアの技術者は行き場を失いサムスンに活躍の場を求めた。そして、三星は差別化のために蒸着式で有機ELに賭け、そしてGalaxyで出血しながらもついには歩留まりを改善し利益を出せるようになりiPhoneのパネルすら受注し、大逆転とも言える結果となった。
結局は電機メーカーの業界を理解しなかった経営陣の投資判断ミスのツケを払い続けてきたのがこの15年だったのだと思う。
電機メーカーの数が多かったのではない。単純に各社の経営陣のツメが甘かったのだし、経営スタイルが無様だったのだと思う。
JDIは稼働しない工場や世代の古いラインのリストラが政府のしがらみがあって、出来なかったのがそもそもの問題。企業が立ち行かないところまでいってるのに工場も満足に減らさないのでは如何ともし難いだろう。止血はさっさとやる。戦略からきちんと方向性を決めてやるべき時にやるべきことをやる。それだけでしょう。
ディスプレイはコモディティ?そんなわけないでしょう。三星が有機ELで儲けてることを説明出来なくなる。
技術開発には終わりはないわけで今はフレキシブル有機EL、将来はシリコンベースになるだろう。そうした絶え間無いビジネス環境の変化に追い付けてないだけ。タフな競争環境であり数ヶ月でもドラスティックに状況が変わる。
経営陣はもっと若い人を据えた方がいいと思う。