【疑惑】「500億円の名画」消失の裏に「サウジ皇太子」の影
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絵画の所在自体は、サウディアラビアのムハンマド王太子のもとで保管されている、というのが妥当な見方でしょう。なぜこの絵画がアブダビで公開されていないのか、については、当事者の説明がないので、不明です。いくつか考えられる理由は、
1.贋作であることの新しい証拠が見つかった
2.ムハンマド王太子が批判されることを避けたかった
(宗教的理由、ぜいたくな消費への批判など)
などですが、このいずれでもないかもしれません。
1.贋作であるかどうか、については、そもそもこの作品は、近年まではレオナルド本人ではなく、彼の弟子のいずれかの作品とされてきました。そのため、売却価格も二束三文で、たとえば2005年のオークションでは1万ドルで落札されました。15世紀当時は、絵画は師匠が弟子たちと一緒に共同制作されるのが普通で、本人か弟子か、というのは、区別のつけにくいところです。
アートの世界では、マネー・ロンダリングや錬金術のような所業がまかりとっていますが、この作品はその最たる例の一つといえます。100万ドルだった作品が4億5千万ドルでサウディの王太子に売られるまでには、多くの画商、大学教授、批評家、メディアなどが寄ってたかってこの値段をつくりあげました。最後に総指揮をとったのはロシアの政商リボロブレフです。王太子は、ある意味、いいカモであった、ともいえます。
2.の世評の批判については、こういういわば異教の偶像に莫大な金を使うことに眉をしかめるムスリムは少なからずいます。もっとも、そういう層は、すでにどうしようもなくこの王太子を嫌っているので、今さらこの程度のことを控えても世評がよくなることはないと思われます。昨年に家族でアブダビを訪れた時にルーブルにもいったけど、海上に建てられた箱は凄いけど、このサルバドールムンディも展示されていないし、所蔵品はまだまだだった。ドーハ美術館も同じで、中東の美術館はどれも仏を作って魂入れずの状態
消えた『サルバトール・ムンディ(救世主)』。何があったのだろう。
噂どおり偽物だった。イスラム教とキリスト教という宗教戦争に巻き込まれ犠牲になった?あるいは、救世主がサウジを見放した。妄想するだけでもおもしろい。