JDI、台中勢の出資受け入れで合意
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注目のコメント
見出しは「合意」となっているが、開示はない状態。
先に出ている報道でコメントしたが、Appleとのコベナンツ回りがどうなっているのかが気になる。
あとこれまでの報道は1000億円、今回は600~800億円と減っているのは気になる。議決権などのバランスで減額となっているのかなぁ。でも資金が当初より減るのは厳しい経営の中でさらに厳しい。
https://newspicks.com/news/3784428
https://newspicks.com/news/3779453先日のコメントを少し修正して再掲。
TPKの狙いに関する考察がコメントに無いので参考記事を挙げておく。
https://newspicks.com/news/2709850/
業界のトレンド
・SDC(三星ディスプレイ)がAMOLEDの外販を始めて以降、1億台/年のスマホ向けパネル需要を奪われてしまったLTPS液晶勢力。
・プラスチックAMOLEDはインセルは無理だがオンセルが出来る。ITOは曲げると割れるのでアウトセルは不利だ。オンセルならGalaxy edgeみたいなカーブデザインも出来る。オンセルタッチパネルがまともに量産できるのは今はSDCだけ。コストもアウトセルよりは抑えられるだろうから、SDCの提案に対抗提案を出せるメーカーは今のところ世界に無し。(BOE /LGD/Visionoxなどは挑戦中)
・カーブデザインないしコストダウンのためにオンセルになると、結局はTPKやO-filmが得意とするITOを基材とするアウトセルのタッチパネルモジュールは需要が無くなる。(フィルム基材メーカーである日東電工や帝人にもネガティブなトレンド)
・今流行りの折り曲げディスプレイにはオンセルもしくは銀ナノタッチパネルが使われる傾向。
上記トレンドと今回の出資を考えると
・オンセル プラスチックAMOLEDに対抗したいので、銀ナノに注力するTPKはJDIと一緒に銀ナノ+フィルムAMOLEDを市場に広く提案したい?どちらの技術もまだあまり世には出ていないので評価が難しいが。
・産業革新機構/INCJの意義や役割という面で見れば、日本の大企業の事業の整理統合にばかりに注力し、本来やらなくてはならなかった小さく産んで大きく育てるようなインキュベーション的な取組みが目立たなくなってしまったのが残念。当初の志はJDIに傾注したことで理念も薄れてしまった。
・日本の資本にはJDIを舵取りしたり出資する旨味のある会社はもう無いのだから、もはや、これ以上、資本がどこの国か?は拘っても仕方がない気はする。例えば、天馬と旧NEC秋田はうまくやってる。