丸井、メルカリ、楽天が推進する金融ビジネスの成否
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「金融サービスは人々や企業の営みをスムーズにするための潤滑油」という表現はここ最近様々な記事を見る中でも最も良い表現。
最近はサービスが乱立し、消費者と企業の中でもかえって面倒に感じている場合もあり、潤滑油どころかサビになっている場合もある。
決済事業者も事業者で、決済で覇権を取ることがが目的となっていて、その本質的な目的を見失っている。
決済はあくまで手段。その決済の先にある最終的なあるべき姿と現状とのギャップを踏まえて決済を捉え直し、ビジネスモデルを再構築していかなければならないのではないだろうか。
注目のコメント
流通各社の金融ビジネスがよくまとまったレポートです。冒頭の『Between Debt and the Devil(債務、さもなくば悪魔)』から引用された「金融はそれ自体に価値がある商品やサービスではない。誰も朝起きて、『今日は金融サービスを楽しみたい気分だわ』なんてつぶやいたりはしない」というフレーズ。いいですね。
金融サービスは潤滑油。例えば決済は、ショッピングやサービス利用というプロセスを快適にするものなのです。だから快適でないサービスは使われなくなる。他社のマネをしただけのサービスではダメということです。金融業のサービス化が電子/ネット化で加速する一方で、既サービス業者による(付加価値的サービスとしての)金融業進出が進む。
特に楽天は決済分野に於いて、銀行#カード#電子マネー#QR#暗号資産と全ての手段を持っている上に強力なポイントを持つ(楽天でブレイクした決済手段が日本の決済手段行方を占うとも言える)。
当社もMUFG尖兵としてKDDIと組み、この流れに乗って行くと供に(特に資本市場切り口で)新たなソリューション出して行く事になります。筆者です。「異業種×金融ビジネスの衝撃」というタイトルで本日より3回にわたってダイヤモンドオンラインにコラムを寄稿させて頂きます。
1回目となる今回は小売業による金融ビジネスへの参入について、その可能性や課題等について私見を述べさせて頂いています。
金融サービスのうち「資金移転」「資金供与」機能は購買プラットフォームとの親和性は比較的高いと思われる一方、「資産運用」「リスク移転」機能は異時点間のブリッジという課題もあり、非対面での一体的なサービス提供は容易ではないとも思われます。
確立した世界観に基づく経済圏のなかで各種金融サービスを提供する際のカギになるのが「通貨」であり、楽天はそれをうまく構築できているように感じています。
(参考)「異業種×金融ビジネスの衝撃」連載コラム
第1回:「丸井、メルカリ、楽天が推進する金融ビジネスの成否」
https://diamond.jp/articles/-/198296
第2回:「ローソン、ファミリーマートがセブンに周回遅れで挑む金融事業と『キャッシュ』改革」
https://diamond.jp/articles/-/198305
第3回:「携帯キャリアの金融ビジネス参入!勝つのは『ドコモ』型か、『KDDI・ソフトバンク』型か?」
https://diamond.jp/articles/-/198308