雑な採用面接を増やした「就活サイト」の功罪
コメント
注目のコメント
就活サイトは、オープンでフェアな就活をもたらした。このことは大変な価値だと思います。一方で、そのために人気企業に応募が殺到するなどの副作用が生じて、非効率化が発生したことも事実でしょう。
別に就活サイトが悪いわけでも学生が悪いわけでもありませんが(人気企業を受けたい気持ちは分かります)、こういった多量の応募者に対応するために雑な面接をせざるを得なくなった背景を無視していては、真の解決策は見つかりません。
例えば、この非効率化への対策として、せっかく就活サイトが実現したオープンでフェアな就活を捨て、クローズドな採用へ逆戻りしては元も子もないのではないでしょうか(一部、そうなりつつあります)。
ちゃんとした面接ができる人の育成や、パーソナリティテストをもっともっと活用する、AIの導入、録画による説明会や選考、など、オープン&フェアを維持しながら、効率化ももたらす対策こそが求められていると思います。面接が雑になるのは、企業が横並びで定時・新卒一括採用をしてるから、じゃないんですかね。シンプルに。5人のグループ面接を45分 x1日に 8コマとか、有り得ないと思います。でも、そうしないとあの一定期間に対応できない。で、それでも最後に辞退されて、計画数採れませんでした、みたいな。効率が良いんだか悪いんだか、よくわからない話です。
通年採用やインターンをもっと「普通」にして、じっくり学生と企業が時間をかけて向き合えるようにしていかないと、ですね。記事にかかれている論には賛成できません。
応募者が多すぎる問題は、ESやグループ選考などの一対一に比べてコストのかからない手法で対応するのが一般的であり、粗悪な面接官が増えたことの理由としてはウーンという感じです。逆にいえば、大量応募によって書類足切りが増えたことの問題もあると思います。が、雑な面接が増えたという風に繋げるのは分かりません。
そもそも雑な採用面接は増えたのでしょうか?そこから疑問です。たしかに「自分を動物に例えると?」みたいな意味不明な面接については、ネットニュースを見ている感じだと増えた気がします。すくなくとも話題に上がることは増えました。もし、実際に変な質問が増えているのだとすれば、それはナビサイトの功罪でなく、行き過ぎた就活対策の功罪かと。
話を戻すと「採用現場の人手不足による現場社員の直感による面接が増えた(そしてそれは粗悪だ)」というのは、やっぱりわかりません。むしろ構造化面接が推進できていないから直感による採用をしているならば、採用論理化が進まないことが問題だと思う。