若者が留学しないのは「内向き志向」だけが理由ではない
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どうも留学生が減ることが悪いこと、という風潮がありますがそれは自国より進んだ海外に学び、追いつけ追い越せという時代のお話。
かつて海外の進んだ文物を学ぶ事は無条件にいいことであり、個人としても憧れであると同時に、他者と自己の人生の差別化要素でもあり、同時に大きなチャンスのためのパスポートでもありました。
しかし現代では留学にそこまでのステータスも実利もなく、別にその有効性は否定はしませんが、正直行きたければ行けば程度のものでしかありません。(現にこの文の筆者も留学経験はないようですし)
又国や社会としてもそれを積極的に後押ししようという風潮もほぼないといっていいでしょう。
実はアメリカでもイギリスでも成熟国家というのは自国から留学に行くのではなく、海外から自国に留学してもらい、自国の親派を増やすことで自国の国際的な地位を上げることを基本にしてきました。
同様に日本も外に出て行くより、外から来てもらい、学んでもらうというステージに入っているのだとおもいます。
今後好むと好まざるとに関わらず、様々な国から日本に学びに来る人が来ることでしょう。
むしろそうした人達を積極的に受け入れ、学びやすいような環境を作り、日本自体を国際的な知の集積地にしていくことが大事なのだとおもいます。昨日のお昼ご飯に何を食べたかもろくすっぽ覚えていないのに留学時に何を勉強したかの内容なんてすっかりどこかへ吹き飛んでしまっているのが普通でしょう。
そういう意味で、留学時に勉強した中身なんてどうでもいいんだと思います。それより留学の強力なメリットは、世界中に人的ネットワークができること。
やっぱり、聞きたいときにメール一本、チャットひとつでその道のプロにリアルな情報を聞けるのはそれだけで貴重な財産です。
今さら貴重なお金と時間を使って留学なんてできないなぁ…とあきらめて留学経験のない私は学歴コンプレックスはやっぱりあったんですね。
なので、擬似留学でもなんでもいいので、大人の海外留学ができないかなぁと思っていたところ、思いついたのが趣味のトライアスロンで海外チームの合宿に参加させてもらうこと。
ということで、ヨーロッパチャンピオンでオリンピック入賞経験もあるフランス人コーチが地元南仏で行っている合宿に毎年参加させてもらっています。
アイアンマン参加者は、本当の意味でいわゆる"エリート"が多いので、トレーニングプログラムそのものはさることながら、彼らと交流することでエリートの生き方や多様な価値観に触れることができ、自分の人生観も本当に変わりました。
留学は何も大学やMBAでなくとも、いろんな学び方があっていいと思うんですね。そら、東大を頂点とする一流大学の入試システムが錆びついてるわけです。一流大学には、大半の人はペーパーテストのみで入学しているのです。だから、入試終わると疲れちゃってるわけです。留学する意欲など残ってないのです。特に、今は私立、国立、公立の中高一貫校から一流大学に進むのです。小学校から塾行って勉強してるのですよ。そら、疲れるの当たり前です。そして、大学は適当に遊んでバイトして、勉強は友達のノートのコピー使ってするだけなのです。お金使って留学するわけないのです。
まず、ペーパーテストのみで選抜する入試を変えなあかんのです。留学減ってるのは深刻な問題と思いますが、もっと深刻なのは暗記中心のペーパーテスト入試なのです。こんな入試制度続けてるの日本だけですよ。
ホンマ日本は衰退していくのみと思います!