もし、私に大塚家具の中国市場を任せるなら
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僕なら先ずターゲットと商品とサービス内容を絞ります。
ターゲットは記事にあるように富裕層。商品はデザイン製の高いソファやダイニング、リビング家具など使用頻度が高く来客時に目のつきやすいもの。そして日本製。日本製は品質が高いからではなく、後述のサービスに直結する為。
販路はECでも良いですが、中国企業に任せます。当然富裕層相手なのでECでもプラットホームは既存のシステムを使いながらもサイトは個別ブランドで立ち上げます。自社開発は顧客データシステムに特化します。
差別化の売りはサービス。10年以上のの修理保証をつけます。
富裕層の困りごとは数百万円かけて欧米リビングを購入しても壊れた際に直せない事。高くても長く使える家具を売りにします。修理技術は中国も高いですが、ほとんどが独学。かつ部品が入手できす、代用品でせっかくの家具も修理したらテイストが変わってしまうこともしばしば。
この困りごとが解決できるメーカーが今はないですね。IKEAで使い捨ての時代から脱却したいものです。
ちなみにうちは大塚家具で揃えています。家具のカスタマイズもしてくれました。中国の友人も「中国でもこんなサービスがあればなぁ」と羨ましがってました。自分でも中国大連でマンションを買って家具を購入したことがありますが、中国の家具の売り方は確かに日本とはかなり異なります。
夏さんが書いているようにIKEAやMUJIがあって家具も販売していますが、中国ではほんの一部で、普通の人は家具メーカーが出店しているテナントの入った家具専用モールに行って適当に選んでいて、ブランドを意識する人は少ないのではないでしょうか。
一昔前であれば日本の家具店では売っていないような、大きくて装飾の大げさな家具ばっかりでびっくりしましたが、いまはデザインもサイズも落ち着いてきているようです。おそらく80年代90年代以降の人が購入層の主力になってテイストが変わっているからだと思います。
それだけに大塚家具の方式をそのまま中国でやろうとしても必ず失敗します。
中国のパートナーの意見をよく聞いて、商品のサプライチェーンやサービスの部分で大塚家具がサポートするということでしょう。
しかし、「もし、私に大塚家具の中国市場を任せるなら」なんて難しいテーマについて書いたものです。夏さんのその勇気に敬意を表します。