キヤノンの1億2000万画素CMOSセンサー、何ができる?
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注目のコメント
画素数もですが、近赤外光(1000nmくらい)まで取得できるのが大きな特徴だと思います。
公式での紹介動画にもありますが、物体表面での散乱光の影響に強いので、遠景やモノの表面形状、皮膚下の血管など、可視光では難しいような観察・検査が可能になります。
★Canon公式での紹介
https://canon.jp/newsrelease/2019-03/pr-120mxsi.html
これほどの画素数はCanonが初かもしれませんが、近赤外光が撮影できるカメラシステム自体は、実はすでに実用化されています。
PENTAX(Ricoh傘下)の645Z/IRがそれです。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/645z-ir/
645Zというのは民生用機の型番で、IRと付くのが近赤外光対応機です。※IR機は一般向けには販売されていません。我々のような工業用途向けに法人営業さんが紹介して回っている状況です。多分電機屋では見れないと思います、残念ながら。
PENTAXのリンク先にある通り、カーボンに近赤外光を吸収する性質があるため、古い木簡の墨文字などがハッキリ見え、文化財の研究でも重宝されているようです。
それ以外だと、錠剤の異物混入検査、食品のプラスチック片混入検査、さらに、タイヤ痕などがクッキリ映るため(タイヤにはカーボンが含まれている)交通事故、事件の現場検証にまで使われているとか。
解像度だけでなく、見える波長帯が広がってるという意味でも、機械の目はだんだん良くなってきていますね!BtoB用途のイメージセンサー。この領域は工場や自動車含めて伸びていく。
機械やコンピュータを活用するためには、まずは認識をしてデータ化をすることが必要。データ化をするなかで、その用途や環境に応じて必要なスペックが違う領域。1万 x 1.2万画素くらいと計算すると、
横幅1.2kmのものを撮影しても1ピクセル10cm相当。
大昔、研究用に開発されたギガピクセルカメラで撮影したヨセミテの写真を見せてもらいましたが、拡大するとクライミングしている人の姿までバッチリでした。