「ストーリー」がキャリアの弊害に 必要なのは相手を見極めること
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注目のコメント
外科医に必要な能力として、結論として手術が上手いことはもちろんです。それと同じくらい大切な能力としてプレゼン力があると思います。
私は日頃、心臓手術という人の人生をプラスにもマイナスにも大きく揺さぶることをしています。その心臓手術を人にすすめるときの話し方は、大まかに言えば、極めて客観的に当該患者さんのデータから今ある状態(病態)を説明し、ガイドラインに従った治療方針を提案していきます。
でも最後は、あなたの担当医となる医師がどれだけ他人であるあなたに真剣になるか、あなた自身とご家族の目で判断してください…というようなことを伝えます。決めようとしていること(=手術)はとても大事なことなので、自身のその判断に納得がいくまで人(=医師)を見てくださいと。
患者ー医師関係は、社内関係とも取引先との関係とも違いますが、互いの信頼関係を築くという点では、「データ」も「ストーリー」もどちらも同じくらい重要だと感じています。締めを読んで、すごくいい記事だなと思いました。
「あなたがCEOや取締役会長だったとしたら、プレゼンを自分に合わせて作り、自分が聞きやすい方法で伝えるために時間をかけて努力した人に説得されるのではないだろうか?」
「事実は語るが、ストーリーは売れる」という思い込みを真剣に見直し、特定の職場でキャリアを成功させる最善の手段が、「ストーリー」or「事実」を見極める必要性が大切だという著者の意見に同意ですね。