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ほんとにこの作家は身もふたもない事あっさりいってしまう。だから大好きです
"「好きなこと」「得意なこと」ならいくらでも頑張れるのは、(遺伝的な)優位性のあるところに全力を投入することが、グループの中で目立ち、自分の地位を確立する最も効果的な戦略だからです。"
①どんな30歳になりたいかを考える。(もっと先でも良いですが、かなりの思考体力を要するので万人向けのアドバイスにはならない。30歳くらいが限界)
自己分析って「あなたは何者ですか?」を知るために行うのではなく、どういうキャリアを歩めば幸せになれるのかを考えるための基礎みたいなものです。よく過去の自分を振り返る人はいますが、どんな未来に憧れるのかも大事です。
②強みと弱みを考える。
記事にも出てきましたが、強みにフォーカスするのは重要です。強みを考えるコツとなる質問は「あなたがあまり努力したり意識していないにも関わらず、人から誉められたり人より上手くできることは何ですか?」。逆に人より努力しても人並にしかなれないフィールドでは戦わない方が懸命です。
③「やりたいこと」は考えない
何度もコメントしてますが、ほとんどの人にとってやりたいことなんてありません。というか、やりたいことがある人は自己分析などせずとも自然に分かってます。やりたいことがない人(『転職の思考法』風にいえば99%の人が該当するbeing型の人間)はどういう状態が良いのかを考える。どういう生活がしたいのか、生活レベルに対してどれくらい年収が必要なのかはググれば色んな情報が出てきます。住む場所、家賃、子供の教育にどれだけお金を使いたいのか、どれくらい自由に使えるお金がほしいのか。ワークライフバランス、どれくらい自分に使える時間がほしいのか。それは22才の時と、30才の時と、40才の時でそれぞれどうなのか。(一般的には、若いうちに頑張ったほど年を取ってから楽ができる)
何が我慢できないことか。これは記事のスピリチュアルと似ていますが、自分にとって譲れないものは何かということです。これは明らかにしておかないと、後で後悔することになる。間違えて仕事につくと、毎日嫌な思いをしながら過ごすことになる。
周囲で「花形」と目される業種で働いている同年代の友人を見ていると、自分の優秀さを証明し続けることに血道を上げている人が少なくないように感じます。
ただ、自分よりも物事が得意な人というのは世の中にいくらでもいます。ラットレース的な優秀さの頂上決戦を繰り返し続けていても辛いだろうにと、そうした友人と会うたびに余計なお世話ながら思ったりはします。いかに弱い相手と戦うか、勝てる場を選ぶかは、ビジネスにおいても鉄則ですしね。
私自身がリーマンショック直後の氷河期的なスタートアップに身を転じた理由の一つは、ここなら相対的に優位に立てると感じた点にあります。
なお、学生の頃から橘玲さんの著書は好んで読んでいます。
一時期、ツイッターなどで専門的な知見を解説する人のことを「キュレーター」と称して取り沙汰することがありましたが、私にとってみれば、橘さんは、まさに「キュレーター」です。
それぞれの分野の専門家の方から見れば、異論は多々あると想像しますし、個別の論点では私自身も引用の仕方にツッコミどころを感じることがままありますが、それでもなお、自分が不案内な分野について身もふたもない知見を紹介してくださるという点で、氏は非常に貴重な存在です。
橘さんは、社会のタブーにも斬り込む「本音で語る」作家です。そんな先生が、最近、中高生や若手社会人向けに『人生は攻略できる』という本を出しました。橘玲さんの著作の決定版とも言える内容で、今回の連載は、その新刊『人生は攻略できる』とコラボする形です。
初回のテーマは「好きなことを仕事にする」についてです。
次回は、来週日曜日(4/7)掲載の予定です。仕事についてゆっくり考える週末に連載を続けたいと思います。よろしくお願いします。
その為「適材適所」を見抜く事は非常に重要。
だから、文中の「好きな事より得意な事優先」「自分のキャラを理解する」などはとても理解できます。
全ての社員がリーダーになる必要も無く、自分のキャラに合った立ち位置を確保すれば良い。
ただ、対外的なキャラは組織上の地位や役割である程度変える事が出来るので、その努力は必要。
頷けるところが多いだけに、それはちょっと違うんじゃないか?というクリティカルシンキング的なスタンスで読むのが面白いと思います。
それと、就活の時の自己分析って正直、業界選びにはそこまで意味ないと思っていて、どんなキャラだからこの業界、という風にはリンクしにくいんですよね。金融とかだと話は別ですが。むしろ社風の方が影響大きいです。同じ業界でもそれこそキャラはだいぶ違う。
安東さんのこのコメントは慧眼かと。
「強みを考えるコツとなる質問は「あなたがあまり努力したり意識していないにも関わらず、人から誉められたり人より上手くできることは何ですか?」。逆に人より努力しても人並にしかなれないフィールドでは戦わない方が懸命です。」
私自身の場合は、人に言われることを総合すると、どうも素直さ、みたいなもののようです。ただこれは年齢によっても違ってくるはず。常に意識しておきたいところです。
それをいわば「マニュアル化」して大ヒットしたのが、『メモの魔力』だと思います。
橘玲さんの書籍も『メモの魔力』も、どちらも読むのがよいかと。
とても面白く、良い記事だと感じた一方、ここで紹介されている個人の「好き/嫌い」を無意識に決めているスピリチュアルを知った上で、それにフィットした職業・職場、或いは働き方をみつけだすことは、更に一歩深掘りしなければ、たどり着かない問いであると感じます。
次回は、橘さんにその部分について、ご解説いただけたら嬉しいです!
(そして、ご著書をこれから楽しみに拝読いたします)