【藤本あゆみ】オープンイノベーション、日本と世界の違いはどこか
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注目のコメント
後編です!基本的にStart Smallを推奨していますが、共にあるのはThink Bigであること。目的なしに"とりあえず"はやめましょう、というのをこれからも伝えていきたいです。
そして誤解を恐れずに言うと、とりあえずやっているオープンイノベーションの取り組みなら、止めてみるのもいいと思っています。それは働き方改革と同じで、周りがやっていることがその企業にとっていいかはわからないからです。
トップのコミットだけではなく、現場のコミットも必要で、その難易度はみなさんが認識している通りです。
それでもチャレンジするのか、そろそろちゃんと考えるタイミングなのではと思っていますし、世界の企業が苦しみながらも取り組んでいます。そして本気ならPlug and Playは全力でサポートします。
ちなみに、このコラムを書くためにPhillip(Plug and Play Japan代表)と話して、タイトルを決めた直後に「じゃ、とりあえずこんな感じで進めていいかな」と早速"とりあえず"と言ってしまったのはここだけの話です(笑)この記事のメッセージを是とするなら、「イノベーターはトップから強力なコミットメントを得て大胆なアクションを取りなさい」ということになるのかと思うのですが、実際は社内政治やら既存事業とのバランスなどがあるので、”言うは易し行うは難し”です。経験則でいうと不可能。特異な経営者なら許容してくれるのかもしれませんが、これを実際にやっている某インターネットテレビサービスを観察するとよく分かります。社内外から批判の山。
イノベーションを起こす上で大事なのは質より量、政治力よりもスピード感。「とりあえずシリコンバレー」はよろしくないですが、「とりあえず」から始まるスモールスタートは決して悪いことではない筈です。ソニーやホンダをスタートアップと呼ぶなら、それ以降、日本にベンチャーはあったけどスタートアップは誕生しなかったということになるのかなと思います。
GAFAに憧れるのもよいですが、日本人らしいスタートアップのあり方について改めて考えるのもよいですね。ただ、メーカーは経営の難易度がテック系とはまったく違うので若者にはハードル高すぎるかなとも思います。それゆえ、ものづくりにチャレンジする起業家こそ日本のVCにサポートされるべきとも思います。