ルノー:日産との合併目指す、フィアット買収視野に-FT紙
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ルノーが日産との合併に突き進めば、両社の間でまた揉めるのは必定。ルノー株主のフランス政府としては、ルノー・日産を後戻りのできない、いわゆる「不可逆な関係」にして日産を植民地化しておきたいのでしょうけれど、もしかすると、こうしたリーク記事で揺さぶりをかけながら、日本政府を交渉の場に引っ張り出すのが真の狙いかもしれません。
一方でルノーのフィアット・クライスラー(FCA)買収というのは意味がよく分からない。規模の拡大ということなのか、車台や購買網の共通化、販売網の相互乗り入れなどが目的なのでしょうか。もし莫大な資金を要する電動化や自動運転などの研究開発で手を結びたいのなら、連携すればいいだけで、買収にまで踏み込む必要はないはず。この間、プジョーがFCAに合併打診も破談という報道がありましたが、ルノーとしては、FCAがライバルの手に渡るぐらいなら買収してしまえということかもしれません。報道合戦というものは、根拠の薄いスクープと抜かれた競合が更に根拠の薄い打ち返しの報道を行う悪循環である。本当に価値のあるスクープは少ない。FTはどうだろう。ブルームバーグは株価に影響大きい報道でリスクをとる傾向が強い。間違いないことは、欧州事業は規制でボロボロになりそうであり、生き残りをかけた合従連衡はなんでもありの状況だ。読み筋報道が横行するのは仕方がない。PSAーFCA破談の読み筋報道に対して、こういった読み筋記事が打ち返しているのでは?何が正しい報道か注意深く見極めないと。
本当に現実的に考えているのだろうか?
実際に合併をする、さらにFCAも買収するとなれば、相当な資金がいる。資金調達を負債や株式でRenaultが自ら行うことは現実的ではないと思い、株式交換の形になるだろう。
株式交換の形となれば、仏政府のRenaultへの影響力は必然的に低下する。Renaultの時価総額は約2兆円、日産が4兆円でFCAが3兆円。一番時価総額が小さいRenault(そしてその株主としての仏政府)が主導権を最終的に握る形にはなりえない。