総選挙中止から見るAKB48の曲がり角──AKB商法の機能不全、「パンドラの箱」だったK-POP進出
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注目のコメント
これは勉強になる。
日本の音楽市場の構造は、正直良く分かってないんですが、AKB48がCDを握手券に変えてしまったことに、苦言を呈している音楽関係者の方は沢山いた記憶があります。
それがいつのまにか、オリコンからビルボードチャートにランキングの中心が変わったことで、オリコンランキングの握手券によるハッキングに意味が無くなってたとは知りませんでした。
そう言われると確かに最近AKB48の楽曲自体のランキング入りの話題はめっきり聞かなくなったかも。
特に個人的に気になったのは後半の人材流出の話。
せっかくグローバルで通用する人材が発掘されても、その人達を日本の芸能界のマネジメントでは活かすことができないというのが現状のように見えます。
で、これって必ずしもAKB商法だけの話じゃない気がしちゃうんですよね。
日本企業の若手で、デジタルマーケティングの専門家になれるポテンシャルがある人が、ゼネラリスト人事で希望とちがう職種への辞令がおりてあっさり辞めてしまったり。
研究職として入社した人達の成長意欲に対応できずGAFAに引き抜かれてしまったり。
MBAを取得した期待の幹部候補が、戻ってきて会社の変わらなさぶりに切れて辞めてしまったり。
日本の組織がこうなりがちなのは、島国だからなのか、大企業病なのかわかりませんが、AKBの話から学べることがありそうです。届ける価値が明確になっていないのなら、これから苦戦していくのかもしれない。ももクロの場合は「笑顔を届けるという意味での天下をとる」とビジョンを明確にしていて、セールスに走らずライブをメインに活動している。去年東京ドームを平日に埋めたアーティストなのに、同時並行で47都道府県の文化会館などへツアーにまわって自分たちから笑顔を届けにいった姿勢には感動しました。
記事が指摘する「パンドラの箱」となったPRODUCE48であらわになった日韓アイドルの差については以下記事もご参考に。
日韓アイドルの差、くっきり 「PRODUCE48」
https://globe.asahi.com/article/11660753