FRB年内利上げ想定せず、資産縮小9月終了へ ハト派姿勢に転換
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FOMCの結果が公表されました。通常の声明文に加え、ドットチャート、そしてバランスシートの政策の今後の概要も公表になりました。
声明文は新旧対照表をみると(①)、日銀かと思うくらい全体の評価は変えずに、こまごまと各セクターの見通しを引き下げています。
ドットチャートは、予想通り、年内利上げなし、2020年も引き下げ。それ以上に目を引いたのが、長期のFF金利見通しが2.9%→2.4%とかなり引き下がっていたところ。この予想に基づくと、Fedは均衡金利に戻すにはあと1回の利上げでよい、という評価になります。結局、Fedの考える均衡金利までは戻りきらずに金利は低下するのか、それとも持ちこたえるのか。
バランスシート政策については、安東さんか詳しくコメントされています。年内まで、との見方もありましたが、9月で縮小をやめるということで、かなりの規模を維持することになります。MBSは徐々に米国債に入れ替えていく方針のようです。ということで、レンジで示している政策金利の方式は今後維持されることと思われます。
①https://projects.wsj.com/fed-statement-tracker-embed/アメリカが金融緩和を行うとき、日本が何をしないとどうなるか、我々はリーマンショックの時に学んだはず。あの時は猛烈な円高になりました。
「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」、日銀の皆さんには日本の国益、経済のために良識ある対応をお願いしたい。