先読み不可能なシチュエーションでも先を読むAI
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「Pommerman(ポンマーマン)」というゲームをご存じでしょうか?これは人気ゲームタイトル「ボンバーマン」の動作を模したAIテクノロジーを競うための世界的プログラミングコンテストです。発生しうるさまざまな状況下で、敵より良い行動を選択するAIアルゴリズムを事前に開発して、プログラム同士を戦わせるというもの。
今回のルールは、
・自分自身も相手もエージェントを2体用意し、2対2のチーム戦。
・爆弾は設置してから10手先で爆発する
・自分のエージェントを中心としたステージの一部しか見られない
・次の操作を考えるために設けられている時間は0.1秒
囲碁やチェス、将棋のようなじっくりゆっくり時間をかけて次の一手を考えるより、はるかに高度なAIアルゴリズムが必要なことがなんとなくでも分かってもらえるでしょう。そんな異次元のコンテストを勝ち上がり、優勝と第3位の座についたのは日本人だったんです。今年は古巣バンクーバーでの開催。チケットが秒速で売り切れたことがずっと話題になっているNeurIPSですが、今年は反省を生かして登録プロセスを変更するとアナウンスされています。ちなみに、もうすぐfull paperの締切ですよ。
https://nips.cc/Conferences/2019何の役に立つか分かりにくいかもしれません。
でも、アルゴリズムの基礎的な部分は、自動運転で渋滞を回避したり、交渉で相手を説得したり、する際にも利用できそうです。
ある程度合理性のある他人の振る舞いを予測して、対応策を練り、自分の利益を最大化する状況では使える可能性があります。
個人的には、卓球やバドミントンなどダブルスの球技スポーツでシミュレーションしたら面白そうだと感じました。