【10分解説】新元号と皇位継承
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いよいよ近づいてきた「御代替わり」。先行して4月1日には、「平成」に代わる新しい元号が発表され、これから歴史的なできごとが続きます。
昔の記者時代、皇室取材をしていて思ったことは、皇室に関することは世の中の関心事なのに、宮内庁は決まったことしか発表せず、知らされないことも多いこと。
なので、リスナーに関心を持ってもらえるよう、素朴な疑問から少し専門的な話まで、幅広く話しました。
今後、皇室でいちばんの課題となるのは「安定的な皇位の継承」。
皇太子さまが新天皇に即位されると、皇位の継承順位のある男性皇族は3人しかいなくなります。秋篠宮さま、秋篠宮ご夫妻のお子さまの悠仁(ひさひと)さま、それに、常陸宮(ひたちのみや)さまで、子どもの世代は悠仁さまお1人だけです。
今回の天皇陛下の退位を決めた法律の成立にあたって、国会は“すみやかに安定的な皇位継承策を検討するよう”政府に求めました。政府は「即位後、時間を待たずに」としているので、早晩、議論が始まりますが、与野党や国論が激しく対立することのないよう配慮しながら、十分に議論を尽くしていくことが大切です。
かつての記者時代に培った経験や知識を生かしながら、丁寧に議論をしていきたいと思います。新元号はどのように決められるのか、新天皇陛下の即位に向けてどんな儀式があるのか? 片山大介さんに解説いただきました。
それにしても、安定的な皇位継承に向けて、議論すべきトピックがまだまだあるのですね。次の時代に宿題を先送りすることのないようにしたいところです。片山さんの解説で元号の決定プロセス、今後の皇位継承の課題を理解できました。長く続く仕組みも時代にあわせて変えてきたからこそ、と感じるお話でした。