「24時間営業」は必要か?みんなで考えるコンビニの未来
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正直に申し上げると、2月中旬に1本のネットニュースを目にした時は、まさかここまでの騒動になるとは思いませんでした。コンビニ本部とオーナーが揉めるのは日常茶飯事だからです。
ただ今回の性質が違ったのは、オーナーが反対を押し切って時短営業に踏み切ったことと、世論がそれを擁護する雰囲気になったことでした。数年前であれば、世間はセブン寄りの意見が多かったかもしれません。
それが今回、オーナーに理解を示す人が増えたのは、働き方改革などで社会全体が大きく変わったからではないでしょうか。
日本のコンビニの礎を築いたセブンの鈴木敏文名誉会長は、コンビニは「変化対応業」だと定義しました。果たしてコンビニは、時代の変化にどう対応するのか。本特集で、しっかりと検証したいと思います。この件はセブン側にとって一見ネガに見えますが、実はイノベーションの大チャンスだと思います。こういう社会的な問題から背中を押されると大企業も舵が切りやすいですしね。
「コンビニオーナーは『名ばかり経営者』。経営者としての責任は負わされるのに、経営判断する自由度がなく、かといって労働者として守られているわけでもない。逃げ場がないんです」
「コンビニってさ、日本の縮図だよ。良くも悪くもね。データ分析を突き詰めるハイテクなところも、サービスがとにかくきめ細かいところも、少子高齢化で働く人が足りないところも……」
以前も同様の記事は見てきましたが、その中で印象に残っていたオーナーの言葉たちです。
数年前にオランダのアムステルダムへ出張しましたが、中心部でさえ20時以降に開いてるスーパーなどほぼ皆無でした。
便利や快適の裏には誰かの労働があります。
「だからどうした、嫌なら契約しなければ良い」と言えばそれまでの話なのですが、ネットなどで誰でも発信できる現代では経済合理性や正論だけで乗り切るのは厳しい時代なのかもしれません。