ゲノム編集で出産、停止を提言 開発者らが科学誌で
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提言はこちら。7か国18名の連名で、CRISPR-Cas9の開発者の一人とされるFeng Zhang も名を連ねています。
Adopt a moratorium on heritable genome editing(遺伝するゲノム編集のモラトリアムをする採択)
https://www.nature.com/articles/d41586-019-00726-5
冒頭で「ゲノム編集の臨床使用、すなわち、後世に遺伝するDNA(精子、卵子、胚)を変えて遺伝的に改変された子どもを作ることの全てについて国際的なモラトリアム(一時停止)を呼びかける」とあります。
ただ、昨年末に開かれた国際会議の声明とさほど内容は変わらず、わざわざ「臨床使用」と言っていることは基礎研究は認める、「一時停止の提言であって永久停止ではない」といった見方も大切です。
それくらい、遺伝性疾患を撲滅する可能性を秘めているのがゲノム編集です。ヒト受精卵のゲノム編集に対する提言。「停止」というよりは「モラトリアム(一時停止)」という言葉を使っているところに、科学は常に変化し前進していくことを前提に未来の可能性を排除するわけではない、という意図が読み取れます。
私は基礎研究者ではないですが、臨床医学雑誌の中でも同様のstatementが多数見受けられます。
また、ゲノム編集の技術CRISPR-Cas9の開発者のひとり、Jennifer Doudnaは、著書の中で自分の見る悪夢について、このように語っています。
「豚の顔を纏ったヒトラーが夢に出てきて、私の発明について興奮しながら尋ねてくるのです。」