「仕事のやりがい」を求めて苦しんでいる人に読んで欲しい話。
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世の中に「やりがいのある仕事」と「やりがいのない仕事」があるわけではありません。
やりがいは、山の向こう側にある達成感、満足、幸せのこと。だから、山を越えた人だけがはじめて見ることができるんです。
山を越えない人は、やりがいを得ることができません。
これが「やりがい」の正体です。仕事に遣り甲斐や楽しさを求めるのは、至極真っ当な話です。
でも仕事を始めて間も無い頃から、遣り甲斐や楽しさが実感できる仕事は稀です。
最近は啓発本やら成功者の記事等が多く、所謂成功体験記が横行しています。
キラキラした人生ばかりを歩いていると思われガチな成功者の方々ですが、其処に至るまでは他の人達と同じように、又はそれ以上に悶々とした時間を過ごした経験が有ります。
現に今も辛さや悔しさは、人一倍体験しているでしょう。
だから我慢しろとは言いませんが、100の中にある1つの遣り甲斐や楽しさが身に染みるまでには、年月と苦悶とエネルギーが要ることを理解して欲しいです。
成功者では無いですが、私も好きな事が出来て恵まれているねと言われる事が有ります。
好きなことを長年続けてくるには、周りとの摩擦に苦しんだり、他人の人が当たり前と思っている楽しみ事を捨てたりして来ました。
でも生徒さんが上達した、入試に合格した、デビュー出来た、私の拙い演奏を喜んで頂いた、そんな一年に数回かるか無いかの時に、遣り甲斐を感じ楽しさを感じています。
それも声楽を本格的に始めて20年近く経った頃からでした。
どうか成功者の方々の人生を曲解しないで下さい。
あの方々は、常に火中の栗を拾っていらっしゃるのです。
私は皆さんご存知の方が書かれた「ベンチャー座」の記事を、随分昔にインターネットで読みました。
サラッと書いてある体験記事には、悶絶に等しい体験が有り、自然に涙が出て仕方がなかったです。
魔法も選ばれた人間も、この世には存在しません。仕事、「やりがい」と「楽しさ」は別で、両方があってこそ、人は幸福になる、とのこと。大賛成です。
「やりがい」と「楽しさ」、両立させたいものです。