新着Pick
721Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
アップルのデザインが美しいと絶賛する人はたくさんいます。それを解説している本もたくさんあります。でも実際にこの金属であったり、ガラスであったり、さまざまな材質をつかって、あれだけ継ぎ目がなく、美しいプロダクトをアップルだけが作れてこれたのは何故なのか?

スティーブ・ジョブズがこだわった美しいデザインの、知られざる「差別化」は、実は製造業の奥深いところにあります。そのひとつがアルミニウムやステンレスなどの塊を、ドリルなどで彫りまくって、美しい金属ボティに仕上げてしまうという金属加工にあります。

果たして、それを支えている企業はどのような経緯で、アップルとのビジネスを始めることになったのか。アップルの本当の「デザイン力」を支える、黒子の物語をぜひご一読ください。

そしてなぜファナック特集で、この物語がでてきたのかも、分かってもらえると思います。
ファナック特集からアップル特集に変わったのかと思った読者の方もいるかもしれません。

アップルのデザインを実現にするには「削り」があり、そこに日本の技術力が隠れているというお話です。グググと引き込まれました。

そして面白いのは、なぜファナックが「削り」の分野でマーケットを独占できたのかという点です。オセロの角を全て押さえたようなパワーゲームの裏には、NC(数値制御装置)で築いた圧倒的シェアがあったことは全く知りませんでした。

これまで長く製造業を見ていた中川先生。最後の下りにある「日本人にしかできない神話」はない、というメッセージはとても重く響きました。
順番としては2008年にまず、MacBook Airでのアルミ筐体切削加工によるアルミニウムユニボディの採用があり、その後にiPhone4やMacBook Proへも展開された。iPadやApple TVのリモコンもアルミ筐体であり削り出しで作られている。アルミの表面には陽極酸化処理がなされており、独特の光沢や雰囲気を出している。

アルミの素材そのものも部位によって使う素材を変えている。
MacBookの底面にはA5052と呼ばれる圧延材のアルミを使い、加工性と強度のバランスをケア。A5052は陽極酸化処理を行ったときにわずかに暗く見え、また梨地(なしじ。梨のような少しザラザラした手触りになるよう加工した面)を作ると圧延した方向にほんの少しだけ筋が出てしまう。通常なら誰も気にしないほどのほんのわずかな欠点だが、アップルはここにもこだわりを見せる。
天板など人の目に触れる機会の多いパーツには切削性が悪いが梨地が均一に広がり明るく見えるA6063アルミニウムをあえて使用し、特性により使い分けている。

昨年の発表では再生アルミを100%使うことで環境不可を抑える姿勢をアピールしてきた。
Appleと言えば、アルミ…というくらいにアルミ筐体を使ったデザインを強く押し出してきた。

下記動画ではMacBook Airのユニボディの切削加工の様子が少しだけ動画で見られるが、これは確かに大変だ。
https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=iysjagMsXZo


アルミ筐体で一躍名を馳せたのはCatcher technologyも含まれるだろう。iPhone6 plusが曲がってしまうベンドゲート問題が起き、A7000番台を採用したのも記憶に新しい。
「アップルのものづくりというのは、私たちが大学で教えられてきた「ものづくりの常識」とは、まったくかけ離れています」
これを支えているのが、ファナックなどの工作機械というお話。

歴代アップル製品の写真集「Designed by Apple in California」ですが、アップルストアで販売していました。
https://www.apple.com/jp/designed-by-apple/
20,800円。
こちらも「出版界のものづくりの常識」とはかけ離れています。
この記事はとても面白い。私も海外の日本メーカーの工場で、中国製の機械がせっせとモノを作っているのを見ることがある。それで全く問題ないばかりか、とても性能が良いとのこと。日本と言えばモノづくり、という神話は幻想という指摘も重い。
Saitouさんのコメントに重ねると、工作機械は「マザーマシン」と呼ばれる。どんな機械(というよりは、英語の「マシン」のように広義)も工作機械から切削・板金されたり、そこで作られた金型を使わずには作れないから。
だから工作機械を作れるかは製造業の技術力の根幹。昔は米国・英国・ドイツから輸入していたが、それを日本は工業化の過程で自国生産をできるようになった。そして今世界的に精度が高い工作機械は日本とドイツが強い。一方で、規模という点では中国がトップ(だったはず)、また台湾・韓国も強くなっている。なにを作るかによって求められる精度は違い(旧ココム規制、現ワッセナーアレンジメントという武器関連種出規制があり、高精度の工作機械やそのための最先端NCはどこの国にでも輸出できるわけではないのも背景)、コスパバランス的にはかなり日独以外の工作機械を使うケースが多いと聞くこともある。
製造業は作れば作るほど知見が貯まって改善をされてきた歴史があって、記事に記載があるように差が埋まっていることが現実。知見を貯める時間軸と文化や国民性の一致という点では、自分は強みはあるとは思っているが、でも文化や国民性も時代とともに変わっていくものでもある。

あと記事に書かれているように、金型ではなく1個1個の筐体を削り出すというのは、加工時間などを考えると「非常識」。Appleが工作機械を買い漁っていた時に「何をするのだろうか」と思った記憶がある。昔はプラスチックだった携帯の筐体が、今ではガラスやアルミを多用するのが当たり前になっている。

<追記>Saitouさん、ロボットもマザーマシン、確かに!色々な製造機械の知能化と併せて、マザーマシンの定義も変化・拡張されていくように感じます。あと、NCから始まったファナックが、ロボットも作るようになり、また小型NCも多く作るようになった(そしてファナックがロボドリルと呼んでいる)という経緯も、ロボットと工作機械の境目やその知能化を一気通貫にしているように思います。<追記終>
コレ↓は "はもの"で良いのですか?

「刃物」

ちなみに、金属切削加工をエイゴでは machining といいますよ 金属をハモノで切削するのは、機械 (machine) をつくることと同義だったということですねぇ

ちなみに切削する機械は machine tools といいますよ そのまんまで趣きないですが (Haseさん、そうですね、ハモノの方はcutting tools ですねぇ、ありがとうございます)

追記
Katoさん、ファナックのこの↓記事で、ロボットがロボットを作っているラインの話がありましたが、これからはロボットもマザーマシンなのかもですねぇ
https://newspicks.com/news/3736207
デザイン主導のアップルと、それを叶えるために骨を折る日本企業。スマホ筐体向けの小型マシニングセンター市場でのファナックとブラザー工業の強さは、アップルの狂気を信じたから。時代をつくるのは、いつだって狂気とそれを信じる幾人かの熱量だ。

iPhoneユーザーはこの記事を読みながら、高確率で自分のiPhone裏返すと思う笑

「Designed by Apple in California」読みたいな。
アップルの筐体はプラス加工ではなく、削っていたというのは驚きです。削りの命は刃物。それを搭載し、加工できる高性能ロボットが必要。FANUCがそこでも活躍している。アップル製品の美しさを生み出す生産工程にも、美しい技術やプロセスがある、ということがわかりました。
ファインテックの会長まで辿り着く、NewsPicksはちょっと凄いですね。そこに感動しました。

非常に面白いインタビューです。Appleは非常識の塊で、モックアップを作る工程と同じ削り出しで、量産まで行ってしまいました。精度が高いのは一品一品工作機械削り出しているからで、時間とコストが掛かりますが、それを機械の人海戦術(言葉として相応しくないですが)でやり切ってしまい、それを他社が追随している状況ですね。

AVITのハードウェア業界でAppleが果たした役割はとてつもなく大きいですが、それを陰で支えたファナックも凄いですね。でも、中川さんが言うように、日本はもはや特別な存在ではないことを、認識しないと駄目だと思います。謙虚に時代に合わせて進化し続けないと。
この連載について
黄色に染まった工場群とユニフォームをまとって、超高収益の工場自動化や産業ロボットをつくっているファナック。いま人工知能やIoTで変貌しようとする「秘密企業」の内側を、NewsPicksが追いかけた。
アップル(英語: Apple Inc.)は、iPhone、iPad、Macintosh (Mac)、その他ウェアラブル製品や家庭向けデジタル製品、それら諸製品のソフトウェアなどを開発・販売している多国籍企業である。2007年1月9日に「アップルコンピュータ」(英語: Apple Computer)から改称した。 ウィキペディア
時価総額
274 兆円

業績