物流の課題解決を目指す。角井亮一氏が提唱する「戦略物流」
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中国の生活でアリババが運営するECサイト「淘宝」をよく利用します。
本当に何でも売っているので実店舗ではモノを買わなくなってしまいました。
その影響もあって中国の実店舗を構えての小売業はとても大きな影響を受けています。品物の受け取りはほとんどが敷地内にあるロッカーで、2度配達のような現象はほとんどないのではないでしょうか?
これだけ普及した背景には中国人の大雑把な性格も関係していることもあると思います。「宅配の兄ちゃんも大変だからサービスもこんなもんで仕方ないよね」というコンセンサスが社会全体にあって、多分ほんの小さいことに噛み付くクレーマーも本当に少ないと思います。
中国から見て感じるのは日本の消費者は細かすぎて何でも完璧を求めすぎること。だから売り手も大変だし、物流会社で働く人も必要以上に疲弊しているように思います。
「この値段で買えるんだからサービスも60点くらいでいいよね」みたいな許容が社会全体にある方が新しいこともどんどん普及していくように思いますが。
何でも100点でないと気がすまない人ばかりいると物流に限らず人間関係も大変だよね。現在支援している中堅アパレル企業でも、課題の一つが物流です。
入荷から出荷のプロセスについては、店舗への配送はまだ良いですが、EC販売による個宅への配送までについては、WMS(倉庫管理システム)含めて最適な状態にもっていくのに苦労しています。
この記事にあるように大手であれば自社にて物流機能も持つことで「商品をお客様に届ける」という重要な役割をコストをかけて提供していけると思いますが、中堅以下はまだまだ厳しいと思います。
ただ、各社が集まって物流機能を持つようなことができれば、あるいは荷主側と一緒になって最適な物流の仕組みを構築できる物流会社があれば、現在ほとんどの荷主が把握していない、委託している物流部分に実際にどのようなコストがかかっているのかブラックボックス化されている部分も鮮明になりますし、それ故、双方にとってより収益を高めるためには何をすべきなのかの議論も発展するのではないかなと思います。
まだまだ配送料にしてもピッキングなどの庫内作業費にしても、何でその価格なのかが理解しきれていない荷主も多いのが実態なので、こういう状況だからこそ、物流のあるべき姿を荷主側としても把握するために、物流会社として知ってもらう必要もあると思います。