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日立、初のiPS細胞培養装置 再生医療普及に一役

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  • 日立ってこういうのもやってるんだね


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    再生医療・幹細胞生物学研究者

    今回の装置で大事な点は

    ・均一に、大量に、再現性良い細胞ができる(はず)
    ・再生医療用の規格を通過した(実験用ではない)

    iPS細胞がどれくらいスタートの時点で必要になるかはプロジェクトによりまちまちで、iPS細胞の段階でどれだけ増やす必要があるかがポイントです。
    我々の免疫細胞のように分化させてから増える能力がある細胞を扱う場合や、分化してしまったらほとんど増えないような細胞を最終的に作製したい場合があります。

    後者の場合は、iPS細胞のときにしか増やすチャンスがないので、自動培養装置は実用化を目指す上でとても大事になってきます。

    田井さんが仰る通り、iPS細胞はよく使われる実験用のがん細胞等と違い大変デリケートで、未分化な状態を維持したまま培養するのが大変です。培地も分化しないようにするような試薬を使いながら培養したり、植え継いだりしなければいけません。

    実験レベルですが、標準的なプロトコール(手順書)の感覚をお伝えすると、培養液は 500 mLで3万円は超えます、高いものでは5万円くらいします。実験用ならヒトに打つわけではないので、グレードが下がるのですが、一般の細胞培養液から考えるとそれでもかなり高い培地です。

    500円玉 2個弱のスペース(9 cm2)のスペースに 13000個の細胞を播種して、一週間後には1〜2000000個(約1万倍以上)くらいには増えます。ここから使いたい細胞に分化させます。分化した細胞を混入させないため、分化した細胞は目視して除いているケースも有りかなりの労力を要します。
    一週間で最初の13000個をそこまで増やすのに1,2日に一回は培養液を交換してあげなければいけません。大雑把にいって~10 mLくらい使います。培養法によっては土日のどちらか必ず来ないといけないこともあります。企業用に、土日は休める培養液!との謳い文句で最適化されている商品もあるくらいです。

    実験レベルだと、各社いろいろな取組がありましたが、日立のものは上述の点でニュースになったと思います。今後も多くのメーカーが参入してコストが下がれば良いですね。


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    Interstellar Technologies K.K. Founder

  • 日立のプレスリリースによれば2015年に開発に着手とあるが、これは日立が医療関連子会社である日立メディコと日立アロカメディカルの吸収合併を決めたタイミングと重なる。

    2015年以前は一定の遠心力を効かせていた医療機器事業に対して、日立本体として本腰で臨むことに決めた方針転換と言えるが、そこから4年弱で今回のiPS細胞大量自動培養装置を製品化するまでに至った点は、関連する手続きや監査を踏まえてもかなりスピーディ。
    関連組織を一本化した成果と言えるかもしれない。

    日立グループで見ると、吸収合併した日立メディコや日立アロカの他に上場子会社の日立ハイテクノロジーズでも医用機器を扱っており、将来的にどういう形に落ち着いていくのかも気になるところ。


    日立は、2015年から大日本住友製薬とiPS細胞を大量に培養できる自動培養技術とプロセスの開発に共同で取り組んでおり、2017年6月には研究用装置として無菌性に優れた閉鎖系システムが特徴である自動培養装置を大日本住友製薬に納入しました。


    日立製作所のプレスリリース:
    http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/03/0311.html

    http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/07/f_0721.pdf


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