【工藤拓真】戦略創りで、すべての人に「息するように企てる」力を

2019/3/10
世界的なイノベーション推進とグローバル化により、現代は先行きを予測することがますます難しくなったと言われている。
そんな時代には「自ら課題を設定し解決する力(戦略を創る力)が必要」と謳われるものの、「具体的にどうすればいいかわからない」という人も多いのではないだろうか。
「“戦略創り”は多くのビジネスパーソンにとって訓練・強化が必要な能力」
「戦略を創れないのは、その創り方を知らないだけ」
と語るのは、電通でクリエーティブ・ストラテジストとして数々の実績を残す工藤拓真氏だ。工藤氏にその真意を語ってもらった。
NewsPicksアカデミアでは4月より、工藤拓真氏が担当する「勝ち続けるストラテジーの創り方」を開講いたします。

アイデア発想力を「戦略」に

はじめまして。電通でクリエーティブ・ストラテジストを務めている工藤拓真と申します。
「クリエーティブ?ストラテジスト?何それ?」と思った方も多いと思います。
コピーライターが「言葉」という武器を駆使してアイデアを生み出すように、クリエーティブ・ストラテジストは、広告で培ったアイデア発想力を「戦略」という武器に変えて、様々な分野の問題解決に応用しています。
電通と聞くと、宣伝やマーケティングの仕事を想像する方がほとんどだと思います。
しかしながらクリエーティブ・ストラテジストには、伝統的に広告会社が担ってきた領域に加えて、経営戦略やIR戦略、人事戦略など、様々な「戦略創り」を担当されている方々とご一緒する機会が増えてきています。
例えば、ある企業の役員会議で「3年以内にスタート可能な新しい事業構想をつくれないか」というご相談に向き合うこともありますし、地方都市を訪ねて「働くママの幸福度が上がる街づくり」のお手伝いをすることもあります。
もちろん広告の仕事を軽視しているわけではありません。