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科学技術の民主化、というテーマは深堀すべきテーマだと思っている。

科学技術はとかく難しいが、人々に分かるようなストーリーを仕立てることで優良なコンテンツになる。日本の宇宙開発は素寒貧な中でやらないといけないので、納税者の支持を集めるために非常に民主的に実行されている。寄付(クラウドファンディング)による機能追加もその現れで、共感をお金に変えることで更なる共感、コンテンツを生み出す好循環を作っている。

同じことは、おそらく、他の科学技術の分野にも当てはまる。

日本は科学技術研究費で近年海外勢に大きく遅れをとっているが、その結果、どこぞの誰かの目利きのもとで「有望」な分野に重点配分する政策がとられている。

しかし、本当に有望なものは辺境からしか出てこない。どこぞの役所が「有望」と判断している時点で、そんなのはレッドオーシャンであって物量勝負になるのが目に見えている以上、論理的に考えて当たり前のことだ。

辺境に資金を当てつつバラマキにならないようにするためには、研究活動にマーケティングとクラウドファンディングの発想を持ち込むことが重要だと思う。

昨日開催されたFIBCという歴史ある日本のフィンテックカンファレンスで、テクノロジー的には一見大きな特徴を持たない学術研究向けクラウドファンディングサービスのAcademistに審査員特別賞を進呈したのは、そのような文脈によるものだと理解してもらったらよい。