医療業界のIT化をけん引するエムスリーは、成長とともに株価も伸びていくのか?=栫井駿介 - MONEY VOICE
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注目のコメント
この規模の会社でもトップとの距離が極端に短く意思決定がとてつもなく早いこと、そのスピードについていくためにアウトプットの質と速度が求められること、そこから派生する数値に基づく改善活動の総量、つまりトライ数が多いことが強さの源泉のひとつかと中にいて思います。
今日のニュースで確実に株価が伸びていきますよ。
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https://corporate.m3.com/ir/release/2019/pdf/20190314_02.pdf私は「なぜ医療分野のIT化は、ここまで遅れを取っているのか?」という疑問を持ち15年間務めたSIerを辞め、クリニックの事務長になりました。
4年勤めてIT化が進まない理由として分かったことは、
①経営者である理事長は医師である為、医療処置や診察の効率化は考えても、病院全体の業務最適化には関心がない。
②医療法規制もあるが、それ以上に収入源となる診療報酬の点数にIT化が直接結びつかない(実際は収益に結び付くが気づかない)
③病院に全体最適の視点に立って業務の効率化を図ろうする管理者がいない、または管理者となる「事務長」がいたとしても、事務長は違う役割を担っているので、直接業務の改善を行うスキルを持っていない。
ということです。
実際に中に入ってログを取ってみると、受付→診察→検査→処置→会計といった大枠での業務フローでは、無駄な作業が多く、改善できる点がたくさんありました。ポイントは、「業務の細分化」と、「情報共有システム」ができていない点にありました。
医療の中心となる医師や看護師ではその事に関心を持つことは難しい。
ならば、それを別の専門家が中に入って、業務の全体最適を図ることが「患者満足度の向上=患者増=収益アップ」「スタッフの業務効率の改善=スタッフ人員の適正化=人材不足の解消」に繋がり、医療経営を安定化し、成長させることができると思います。
医療業務の問題の特定と、原因の追究ができれば、その解決策としてIT化はとても親和性が高いです。
2021年3月には、マイナンバーが診察券の代わりとして活用される事が発表されました。PHRが付加されれば、間違いなくそのタイミングでIT化は急速に広まると思います。しかし、それでも尚、病院業務の全体最適が図れていなければもったいない。活用できる環境構築が急がれていると思います。