「働く女はオス」は、なぜダメなのか
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炎上している「働く女はオス」問題ですが・・・早速治部れんげさんが書いてくれました。「誰がいうか」問題で、自身が「最近オス化して来た」というのはいいのですが、他の人に「働くママ全員がこう」と決めつけられるのは嫌なのですね。
しかし、女性誌ライター経験もある私には、この編集部がなぜこのコピーをOKにしたのかがよくわかります。
かつては女性誌は女性だけのもの、ターゲットした読者にだけ届くものでした。女性誌が創刊したり、方向転換するときは詳細なターゲット読者が詰められ「〇〇区在住 夫は〇〇社勤務、子供は◯人、好きなブランドは・・・年収は・・・」というペルソナが作られます。なぜなら、共感できるコミュニティが大事だからです。
お金を出して買う読者だけが共感し楽しめるものでした。読者ハガキやウェブアンケートなどが詳細に読まれていたのを覚えています。
しかしネット時代となり、囲い込まれた読者という境界は曖昧になった。一部を切り取られ、ネットで炎上する可能性もあります。今までは内輪の女子会ですんでいたものが、外部に晒されることになった。
しかし炎上を恐れ、安全なものにすればいいのかというと、それはつまらない。真剣に今の時代と読者に向き合い、なぜ「オス化」するのか? それはオス化した労働者だけが認められる、男性中心の働き方の問題ではないのか? その働き方に男性自身も苦しんでいないのか? そういった構造まで考えた上で、目指したい未来への一歩にチャレンジする。そんな表現にこそ表現者としての意味があるのだと思います。
女性誌という表現をぜひ応援したい。だからこそ、チャレンジして欲しいと思っています。そう、ダメですよねぇ。当たり前ですが、多様性の否定はダメで、オス、と決めつけてしまっては価値観の押し付けになりますからねぇ。オスでないと思っている人がどう感じるかへの思いが至っていなかったと言うことですね。
「女性はやっぱり運転苦手」と同じ構造ですね。「そうでない人もいるかも」「そう言われたくない人もいるかも」という想像力が消えると、こういったコミュニケーション設定しちゃうんだろうな。多様性への意識が欠けているからですね。
当事者は、どうしても独りよがりになりがちですから、受け手についてきちんと考えて、リスクを考えた上でコミュニケーションを設計することが必要ですので。マーケティング・コミュニケーションの基本では?