【松田憲幸】すべてイチキュッパ、ソフトの「コモディティ化戦略」
NewsPicks編集部
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一律1980円の価格設定は、競合他社はもちろん、流通業者、販売店からも多くの反発を呼びました。ただ、最終的にお買い上げいただけるお客様からの支持さえあれば、いずれわかってもらえる、それだけを信じて、社員一丸となって突き進みました。
この年の日経パソコンの10大ニュースの一つは
「ソースネクストの乱」という見出しでした。
「乱」って鎮められるという意味じゃなかったっけ。(笑)
絶対鎮めれられちゃいけない!とさらに気合が入りました。以前、松田さんにご自身のどういった才覚が秀でていると考えいらっしゃるのか、直接お尋ねしたことがありますが、「どんなパッケージなら売れるかどうかがわかる」とお答えになっていたのが印象に残っています。
たしかに、昔、ソフマップなんかの店頭に置かれていたソフトウェアは、ちょっとした幕の内弁当くらいのサイズはありそうなプラスチックのケースに納められて売られていました。
初めて書店やコンビニの店頭で紙パッケージを見た時には随分と新鮮に感じたことを覚えていますが、考えてみるとソースネクストがその先駆けだったのですね。価格感応度がどれだけ効くか。
SaaS全盛の今とは違い、かけた開発費を販売時一発で回収しないといけない。価格を下げれば量がでるのは分かっていても、一方で下げる以上に量が出なかったら売り上げは下がるし、またそのあとバージョン更新していくときも下げた価格でやり続けないと売れなくなる。そういう難しさがある意思決定だったのだと思う。