米朝会談 非核化で合意に至らず ホワイトハウス発表
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もともと検証可能な非核化プロセスに北朝鮮が応じる可能性は低いと言われていたので、共同文書を出せないのはある意味で予想通りなのかもしれませんね。
むしろ、異常に楽観的だったトランプ大統領の発言はなんだったのか。ブラフなのか、誤算なのか。今回の米朝決裂で驚いたことは、①(トランプ大統領の記者会見によれば)北朝鮮側が制裁の「完全な解除」という無理筋な要求にこだわったこと、②トランプ大統領が寧辺以外の核施設を含む実質的な非核化をしっかり議論しようとしたことだ。
①については、制裁の一部解除(例えば南北経済交流のうち開城工業団地や金剛山観光を再開)ということであれば、米朝合意はできたかもしれない。それをせずに高めの球を投げてきた。ギブアンドテイクの交渉ではかなり不釣り合いにみえる。北朝鮮側に多くの誤算があったことをうかがわせる。
②については、ポンペオ・ビーガンの交渉チームの立場をトランプ大統領が尊重していることを意味している。決して大統領のスタンドプレーや安易な妥協ではない、ということは重要だった。今後の仕切り直しはかなり難しそうだ。米朝実務陣が膝を突き合わせて作り上げ、両首脳が承認した基本合意文書案があったと思うのです。それが出来上がったからこそ米朝首脳会談がまた実現出来たはずです。
その基本合意案以上のプラスアルファをハノイで直談判しながらお互いどれだけ獲得するかが見どころだと思っていました。
逆に言えば所謂スモールディール若しくはミドルディール部分は合意済みなので合意決裂は無いという理解でした。
これが大ハズレでしたね。(笑)
トランプ大統領の立場になって考えてみると、昨夜のコーエン証言でネガティブ報道ばかりの中、野党・メディアがスキャンダル揉み消し用に北朝鮮と「悪いディール」をしようとしているとの批判が集中しているところに、予想されていたような内容で合意をするのは自殺行為だったのでしょう。
世界があっと驚くような条件でなければ北朝鮮と合意出来なくなったのだろうと推測します。
流石の金正恩さんもとても受け入れられない条件を突然トランプさんが提示してきた事で、この場は一度仕切り直しとなったのではないでしょうか。
交渉決裂の方がトランプさんにとってはアメリカでのウケは良いですからね。民主党もメディアも北と合意するなと言ってた訳ですからトランプさんを批判出来ません。
片方、金正恩委員長の今の気持ちは…「なんて日だ~!!」でしょうか。でもトランプさん相手に妥協しない強さはお見事。
さて次回の米朝首脳会談開催国は何処になるやら。(笑)